【EXO】お得意さま #2 (ページ23)

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ついに初デート当日になってしまった。

ずっとセフニの家にお泊まりしてるけど、何か進んだ訳でもなく。

…いや、正確には男性にトラウマがある私に気を遣ってくれている。

私は来客用の布団をリビングに引いて貰って、セフニは自室のベッドで寝てる。

いつまでもこんな生活は続けられる訳ないのに、ずるずると引きずってしまっているからダメだ。

布団の中でうだうだと考えていると、セフニが起きてきたみたいだ。

SE「Aー起きてる？おはよう。」

「おはよう。…楽しみであんまり寝れなかった。」

実の所、今日のデートのことを考えすぎてあまり寝付けなかったので正直に言ってみる。

…子供っぽいって飽きられたらどうしよ。

表情を変えずにじっとこちらを見てくる。

あ、これ引いてるわ。

すると、ずんずんとこっちにやってきてすっぽりと抱き締められた。

SE「…可愛すぎる。」

…どうしよう、朝から糖度高い。

外見とのギャップが激しすぎて心臓が持たないよ…。

「…あの、そろそろ準備しません…？」

SE「…やだ。このままずっとくっついてる。」

セフニは私の首元に頭をぽんと乗っけてから動く気配はない。

さらさらの髪の毛がくすぐったくて思わず身じろいした。

「セフニ…くすぐったい。」

するとセフニはガバッと起き上がって私をじっと見る。

SE「あー…このままだと我慢できなくなるから、準備しよっか。」

少し赤い顔でバツが悪そうに視線を逸らすと、そさくさと洗面台に向かってしまった。

…こんなにも可愛くて、かっこよくて、私今日死んじゃいそう。

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いつもより入念に化粧をして、髪の毛にも気合いを入れて。

…セフニ、可愛いって思ってくれるといいな。

でも、問題は服なんだよね。

パンツスタイルが楽すぎて、スカートというものを全く履かなかったからなぁ。

…どうしよ、ここは思い切ってセフニに聞いてみる？

でも、もし楽しみにしてくれてたら全身完成するまで見たくないかも知れない…。

というか、服を全然持ってきてないから1番可愛い服って言ったらオッパに買ってもらったワンピースしかない…。

…オッパに褒めて貰ったし、これにしちゃおうかな。

私はまだ着たことのない、シワひとつない綺麗なワンピースを手に取った。

…私に似合わないくらい可愛いな。

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