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ジュンミョン部長に今日の報告をして、帰り支度を始める。
今日は出張だったから定時で帰っちゃおうと考えていると、ジョンインくんが私のデスクにコーヒーを置いた。
JI「先輩、お疲れ様です。コーヒー、ミルクだけですよね？」
「うん、ありがとう！」
軽く会釈をして自分のデスクに戻って行ったジョンインくん。
他の女子社員はジョンインくんのさり気ない行動に歓喜の悲鳴をあげていた。
SA「A〜！あんたいつの間にジョンイニと仲良くなってんのよ！」
背中をバシバシ叩かれて振り返ると、一番の親友で同期のソアがニヤニヤした顔で立っていた。
「いや、仲良くっていうか後輩だし。それにしてもジョンインくんってすごく人気だね。」
SA「ほんとね〜！この前私の後輩もかっこいいって言ってた。」
うっとりとジョンインくんの背中を見つめるソア。
「ソアこそジョンインくんのこと気に入ってるでしょ？」
SA「いや？目の保養。イケメンはお肌にいいから。それにあんなにあんたに気があるジョンイニを見たら好きになる気も失せるって！」
ケロッと笑うソアを見て、イケメンとはそういうものなのか…と唖然とした。
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「ただいまー。」
無事に定時退社出来た私は、急いで自宅へと向かった。
いつも聞こえるおかえりの声は、今日は聞こえない。
そっか、ギョンスオッパはこの時間はまだ仕事だ。
「…私が作るしかないよね。」
自分の荷物を片付け、冷蔵庫を眺め食材とにらめっこする。
…あとお風呂掃除もしなきゃだよね。
改めてギョンスオッパの偉大さを感じた。
このまま甘えてばかりじゃダメだよね。
自立しなきゃなぁ…。
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GS「ただいま――！？」
玄関からオッパの声が聞こえたと思ったら、慌ててキッチンに駆けつけてきた。
GS「え、なんでAがキッチンに！？」
「私がキッチンにいて悪い？今日は早かったからオッパの代わりにご飯作ってるの。」
GS「もう、それなら僕が帰るまで待っていれば良かったのに…。A、料理出来ないでしょ。」
た、確かに出来ないけど！
そんなにストレートに言ってくるとは思っていなくて動揺してしまい、手元が歪んだ。
「いった…。」
GS「ああもう！消毒液と絆創膏持ってくるから待ってて！」
包丁で擦ってしまった指を見つめる。
…私、オッパがいないと本当に何も出来ないんだ。
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年10月18日 22時
