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"今週の金曜8時からミンソクさん昇格祝い兼親睦会を開催します！"
うちの部署と、恐らくお得意先に配られたであろうペーパーレスの時代にそぐわない手書きのレジュメ。
全部チャニョルさんの手作りらしい。
…無駄なことに労力注いでるなぁ、っていう言葉は飲み込んで。
「…そういうことなのでよろしくお願いします。」
チラッとジュンミョン部長に視線を移して一礼。
…満足気にもちもちそうなほっぺたをあげて笑ってる。
…やっぱり兎みたいだな。
JI「なんですかこれ！僕は先輩と2人でチキン食べに行きたいです！」
「はいはい、また今度ね。」
JI「はい！じゃあいつにします？僕はいつでも大丈夫ですよ！」
最近は私が冷たくあしらってもめげない姿勢を見せてくるジョンインくん。
タフになってるわ、この子。
SA「ねえ、これ私も行かなきゃダメ？」
「当たり前でしょ、ソア。というかあんたが主役みたいなものよ。」
SA「はあ？主役はミンソク先輩でしょうが。」
当然の反応だけれど、私だって間違ったことは言っていない。
チャニョルさんの言う、ダブルデート――私はそうは思ってないけれど――の事前の顔合わせだとか何とか。
とにかく、初めて会うソアにいい所が見せれるようにとチャニョルさんは張り切っているのだ。
「あ、お得意先にとんでもないイケメンが居るから要チェックね。」
SA「…Aがそんな事言うなんて珍しい。何か企んでる？」
「いえ、何も。…あーでもイケメン沢山来るから好きになる人は間違えないで。」
セフンさんにチャニョルさん、ジョンデさんまで揃ってるんだから文句なしだ。
SA「あーはいはい、Aの気になる人も居るのね。私がサポートしてあげるわ。」
一瞬びっくりしたけれど、ソアはそういう事に関して勘がいいんだった。
助かるような助からないような。
「…まあお互い頑張りましょ。」
SA「ジョンイニかわいそ〜。あんなにあんたに猛アタックしてるのに相手にすらされてないなんて。」
「逆に思わせぶりな態度取る方が傷付くでしょ。というか、そのうちあの子も私よりもっと若くて綺麗な子に目移りしちゃうからいいの。」
ジョンインくんなんて引く手あまたな好物件、世の女子が黙ってないわ。
「じゃ、金曜日は可愛い下着履いてきなさいよ。」
SA「Aもね。」
華麗なウインクをかましてソアは持ち場に戻って行った。
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年10月18日 22時
