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「おはようございます。」
眠たい目を擦ってジュンミョン部長のデスクに向かう。
JM「Aちゃん眠そうだね〜僕も眠いよ〜。」
そう言ってふにゃふにゃと笑ったジュンミョン部長。
「可愛い…じゃなくて、用件はなんでしょうか。」
JM「あ、そうそう。明日の出張なんだけど、急遽1泊2日になっちゃって。大丈夫？」
「あ、はい…。私は大丈夫です。」
ギョンスオッパに今日言えば大丈夫かな。
JM「それで、ホテルなんだけどさ…。あそこってちょっと田舎じゃん？だからホテルが一部屋しか取れなくて…。」
「…はい？」
いや、何故かジュンミョン部長が申し訳なさそうな顔してるけど。
…そんな、まさかね。
「じゃあ明日は私一人で出張ってことですね！」
半ば強引に部長に同意を求める。
…お願い、頷いて。
JM「ごめん…。ベッキョンくんと一緒なんだよね。」
…嘘。
僅かな希望が崩れた瞬間だった。
「いや、でも流石に一緒の部屋なんてことは無いですよね？」
…なんで黙ってるんですか、部長。
まさか、そのまさかなんですか。
JM「…ベッキョンくんには床で寝るように言っておくからさ。」
そんな不確かな約束あるか！
だいたいベクはそう言われて"はいわかりました"って言うやつじゃない。
…危険だ、危険すぎる。
「…ちょっと頭冷やしてきます。」
私はオフィスを後にし、屋上に向かった。
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屋上に吹く冷たい風が気持ちいい。
SA「A〜！」
呼ばれて振り向くと、そこにはニコニコと笑うソアの姿があった。
「ソア。どうしたの？」
SA「それはこっちのセリフ。Aがとんでもない顔で出てったから追いかけて来たの！」
ソアはそう言うと私にホットコーヒーを差し出した。
「ありがと。」
SA「どういたしまして。で、なんで落ち込んでんの？」
好奇心大ありの顔をしてソアが尋ねてくる。
「はぁー、聴いてよぉー！」
この際だから全部話しちゃおう。
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SA「で、明日ベッキョンくんと泊まるの？」
「だって…、そうするしかないじゃない。」
私だって断れるなら断りたいけど…あくまで仕事だし。
SA「まあAにはとんでもないシスコンオッパがいるもんね〜。大丈夫大丈夫！」
何が大丈夫なんだか。
…でも、本当にどうしようもないんだから、どうにかして乗り越えるしかないよね…。
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年10月18日 22時
