【EXO】お得意さま (ページ14)

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Kyung-soo side

Aとショッピングテラスでお買い物をしていた時。

GS「…セフナ…？」

身長が周りの人達より頭一個分は高く、スーツをきちっと着こなした整った顔立ちの男性がこちらを見ていた。

そして、バッチリと目が合う。

…オ・セフン。

その名前を呼ぶのは初めてじゃない。

なぜなら僕達は大学時代、よく遊んだから。

…でも。

「オッパ、どうしたの？」

GS「…いや、なんでもないよ。」

セフニはAの方に視線をやると、何か物言いたげにこちらに近付いて来た。

…彼は、その整った容姿とモデル並みのスタイルでとてもモテた。

いつも言葉足らずで、無表情だった。

でも、見た目の良さから誰からも悪いようには言われなかった。

実際、彼はとても良い人だったが、それに勘違いした女の子はみんな勝手に告白して勝手に傷付いた。

もちろん、セフニは悪くない。

だけど、Aがもし…、もしセフニの事が好きになって、冷たく振られたら？

…Aを傷つけたくない。

咄嗟にそう思った僕は、振り向いてAの頭を撫でた。

…恋人同士に、見えただろうか。

「え、ちょっと。」

大きく目を見開き、戸惑いを隠せていないAは可愛かった。

それを見たセフニは、一瞬驚いた顔をしてすぐにそっぽを向いて反対方向に歩いていった。

…ただ、セフニにAを取られたくないという僕の焦燥感を、Aを守ると良いように置き換えただけだろうか。

Aの、その少し照れたような上目遣いはどうしようもなく僕を焦らしてくれる。

…この気持ちは隠さないと、という決意はすぐ揺らいでしまう。

Aは、自分の兄がこんな劣情を抱いていると知ったら幻滅するだろうか。

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「ただいまぁ～。」

GS「ただいま。」

あれから夕飯の買い出しを済まし、帰宅した。

GS「じゃあ夕飯の準備するから、手伝いお願いね。」

「うん、頑張る…！」

ワンピースまで買ってもらったんだから、頑張らないと。

GS「あ、Aは危ないから包丁使ったらダメだよ。」

「へ？」

流石にそれは、過保護すぎない…？

…でも、この前の前科があるしなぁ。

GS「わかった？」

「…はい。」

これもオッパの優しさだと思って、頷いた。

やっぱり小さい時から面倒みてると、いつまで経っても子供扱いしちゃうのかなぁ。

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