41 ページ41
.
…もしかして、2人って仲悪いのかな？
でも誰とでも仲良く出来るベクが敵対心むき出しなんて珍しい。
あんまり2人を近付けちゃダメだよね。
「ベク、ジョンデさんにも挨拶して来たら？」
BH「…そうだな、行ってくる。」
一瞬私のこと睨んだのは見なかったことにして、行動は素直だから許そう。
SE「…すみません、ベッキョンさんも一緒でよかったのに。」
セフンさんも大概嘘が下手で、ベクが居なくなって清々したって顔をしている。
SE「というか、今日は飲みすぎないでください！この前は僕が介抱したんですから！」
「ふぇ！？」
思わずつついていたお鍋をひっくり返しそうになる。
SE「Aさん、酔ってて僕のこと『セフナ〜！』って呼んだんですよ、それから…」
「ストップストップ！もうわかったから！もう飲まないから！」
慌ててセフンさんの口を抑えて宥める。
SE「…別に、僕の方が年下なんですからその呼び方でいいんですけど。」
「へ？セフンさん？」
SE「セフンでいいです。あと敬語やめてください。」
真剣な表情で、それも眉毛をキリッとさせて切れ長の瞳で見つめられるから何も言えなくなる。
そして私はその顔を見るとむず痒くて変な気持ちになるから、頻繁に使うのはやめてほしい…。
「はい…。」
SE「セフナ、って呼んでください。」
「…セ、」
今か今かと私が名前を言うのを待ちわびてるセフンさんだけど…。
「いややっぱり！公私混同は良くない！セフンさん！」
大声で私が言い切ると、ガクンと肩を落としてこちらを恨めしそうに見つめる。
と思ったらいきなり私の手を掴んで顔を寄せてくる。
SE「じゃあ仕事上ではセフンさんでいいです。プライベートではセフンって呼んで？」
…なんだ、この可愛い上目遣いの生き物は。
普段あんなにかっこよくて冷酷なセフンさんが、上目遣いでお願いしてくるあざとい年下くんになってる…。
いい歳した恋愛経験ゼロの悲しい女にとってこの母性をくすぐる状況は非常にまずい。
SE「今は仕事関係ないからセフンですよ。」
「でもみんな居るし…。」
そう言うと私の口元に耳を寄せてきて、私に囁く。
SE「僕だけに聞こえる声で、言って？」
「…。」
…どうしよう、違う意味でドキドキする。
ふと隣を見たら凄いオーラでチキンを頬張っているジョンインくん。
…セフンさん、この子やばいから早く逃げて。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 443人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nel_ | 作成日時：2019年10月18日 22時
