【EXO】お得意さま (ページ3)

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美味しそうな朝ごはんの匂いにつられて目を覚ます。

毎朝ギョンスオッパが朝ごはんと弁当を用意してくれるから、ギリギリまで寝れて助かる。

布団の中でぼーっとしていると、部屋のドアが開いた。

GS「A、もう時間だよ。起きて。」

「部屋入る時はノックしてって言ってるでしょ。もう。」

GS「ごめんごめん、でも僕が起こさなかったらA寝坊するでしょ？」

「もうそんな歳じゃないって！」

イタズラっぽく笑うオッパを冷たくあしらい、朝の準備を始めた。

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JI「先輩、おはようございます！」

「ジョンインくん、おはよう。」

今日も始業時間ギリギリに自分のデスクに飛び込み、仕事を始める。

朝から、というか朝だからか、今日もジョンインくんは爽やかで絶好調みたい。

JI「あ、ジュンミョン部長が先輩の事呼んでましたよ。」

「え、なんで？私何かミスしたかな…。」

JI「さぁ…。でも、もし凹むようなことがあったら僕に相談してください！」

「あはは、ありがと。」

頼れる後輩のウインクを受け取って、少し重い足取りでジュンミョン部長のデスクに向かった。

「あの、何でしょうか…。私何かミスでも…。」

JM「Aちゃん…。重大なミスを犯したね…。」

窓際の一際大きなデスクに、黒縁メガネの部長は大きなため息を吐いた。

ジュンミョン部長が深刻そうな顔で私を見上げる。

嘘、私とんでもないことをしちゃった…！？

JM「っぷ、ははは！うそうそ、ミスなんかしてないよ、冗談。」

「へ、」

あっけらかんと笑うジュンミョン部長に安心したと同時に、ふつふつと湧き上がるこの感情。

「もう…！からかってるんですか！」

JM「そんな怒んないでよ。冗談だけで呼んだわけじゃないし。」

ジュンミョン部長は大量の資料を差し出し、私を見つめた。

JM「お得意さまの所まで出張、お願いね！」

太くて綺麗な眉毛をキリッとあげてニコッと笑ったジュンミョン部長は確信犯だ。

私がその顔をしたら断れないことを知っている。

「え、でもそれって今までミンソク先輩が伺ってたじゃないですか。」

JM「そうなんだよー！だけどミンソギって凄腕の営業マンじゃん？だから昇格と共に部署異動しちゃって。」

そうだったのか…。

JM「あ、昇格祝いのパーティもこの部署のメンバーでやるから、幹部よろしくね！」

部長…、やっぱりもっとキツく怒った方がいいかな。

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