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ジョンデさんとチャニョルさんにお見送りをして貰い、ベクとホテルに向かう。
BH「本当に一部屋しかないな。」
「…ほんとだ。」
部屋に荷物を置き、さっきセフンさんに貰った番号を登録する。
"オ・セフン"
なんだか不思議な感じがする。
ミンソク先輩のスマホに映っていた文字が、私のスマホに登録されるなんて。
BH「せっかくゆっくり出来るんだしこの後メシでも行くか！Aー近くのレストラン調べといて。」
「え、なんで勝手に決めてんのよ。」
BH「どうせ暇だろ？たまには良いじゃん、出張費出るしさ！」
「そうだけど…。」
セフンさんからも食事に誘われてるしなぁ。
とりあえず電話してみるか。
…なんだか緊張する。
1コール、2コール、3コール。
SE「ヨボセヨ？」
「あ、Aです。セフンさん？」
SE「はい。連絡くれたってことは食事ご一緒してくれるんですね？」
…妙な威圧感。
BH「なあー！Aの荷物邪魔なんだけどー！てかレストラン調べた？…なんだ電話中か。」
…ベク、本当に声が大きいし空気読めないし。
SE「…ベッキョンさんとご一緒なんですか？」
「すみません…、聴こえましたよね。」
SE「…もしかして今日一緒の部屋で泊まるんですか？それに僕との食事の約束は、」
セフンさんが早口でまくし立てる。
SE「…やっぱり、ベッキョンさんとお付き合いしてるんですね。」
「え、いやなんでそうなるんですか！ベクとはそんなんじゃないです！」
セフンさんが暗い声で言うから、大急ぎで否定する。
今日の会議の時にはちゃんと言えなかったから、なんだかスッキリした。
SE「…良かった。じゃあ迎えに行くのでホテルの名前教えてください。」
BH「んー？俺がどうかしたー？」
しまった、慌てて否定したから思ったより大きい声が出てしまってベクにも聴こえちゃったみたい。
「えっと、SMホテルです。」
SE「わかりました。着いたら連絡します。」
…それを最後に電話は切れた。
なんか流れで食事に行くことになってしまったけれど。
今更断る事も出来ないしそんな理由もない。
…今になって、自分はとんでもない約束をしてしまったと自覚した。
「…ベク、ご飯はまた今度ね。今はそれよりも重大な事件が起きちゃったから。」
BH「はあ？何言ってんのA。」
ベクが言い終わる前に、私は足早にフロントに向かっていた。
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年10月18日 22時
