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「えっ、と…?」
さっきまで私が上に乗っかってたはずなのに、気付けば形勢逆転してる。
「ダイキくん…?退いて欲しいなー…?」
赤「嫌や。Aが悪い。」
今まで見たことの無いダイキくんのギラギラした瞳に吸い込まれそうになる。
「ちょ、っと…!んっ…!」
咄嗟に目を瞑ると唇に柔らかい感触がして思わず力が抜ける。
赤「はぁ…っ、A、最っ高…!」
目の前がクラクラして視界も定まらない。
「や、めて…。」
抵抗する気力も無くなっていくのがわかる。
赤「あぁ〜、言ってへんかったっけ?悪魔と交わってる時は精力も同時に奪われる、って。やから、今からAは俺の思い通りってわけや。」
そんなの、何をされるかわからない。
赤「んじゃ、手始めに、」
ダイキくんの手が私の肩に伸びる。
熱を帯びた私の身体にダイキくんの冷たい手のひらが気持ち良くて、思わず身を任せそうになる。
赤「ココ、弱いやろ?」
ふっ、と耳元にダイキくんの熱い息がかかる。
認めたくなくても私の有り余る熱は、行き場を失ってやがて甘い喘ぎ声になる。
そんな私を弄ぶようにダイキくんは私の身体に触れ続けた。
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「うぅ…重い…。」
赤「あ、おはよーA!」
謎の気だるさが残る身体を無理やり起こして立ち上がる。
「あ…やば、倒れる。」
赤「うわ!?A危ない!」
激痛と鈍い音が響いた━━
って、ダイキくん?
赤「危なかったわ〜、ほんま危機感ないなA!というか今日は寝とけ!昨日あんなんやったし。」
昨日…?
…うわ、なんか嫌なこと思い出した、気がする。
いやでもあの後意識を失って…。
「その後、どうしたんだっけ。」
赤「抱いた。」
「バカーーー!!!!!嘘でしょ!?!?女の子が寝てる間に好き勝手するなんて最低!!!」
赤「冗談やって。…あ、すんませんほんと。そんな怒らんで。」
今すぐこの悪魔には出ていって貰いたいところだけど、たぶんそうはいかないから怒りをぐっと堪える。
「…でも、ぶっちゃけそのまま出来たわけじゃん?なんで止めたの?」
赤「あ、抱いて欲しかった?なら今からでも」
やっぱりこの悪魔は話が通じない。
赤「ごめんってー!…あの、ほんまの理由は神山のこと好きって言ってたから。」
「え…?」
赤「Aには、ちゃんと幸せになって欲しいなって。」
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るる(プロフ) - 可愛川麗華さん» コメントありがとうございます!こちらこそリクエストありがとうございました。見切り発車なのでどうなるかわかりませんが暖かく見守ってくれると嬉しいです〜。私も占ツクに癒されているので、そう言って頂けて嬉しいです。頑張ってください! (2019年5月16日 18時) (レス) id: df8bf74651 (このIDを非表示/違反報告)
可愛川麗華 - 凄く面白いです。毎回見させて頂いているのですが、仕事で疲れた時などは、るるさんの作品を見て疲れを癒してます!講義中などの時に思い出していつもニヤニヤしてます!それほど楽しみにして読ませて頂いてます。いつまでも応援してます。お互いに頑張りましょう! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nel_ | 作成日時:2019年5月14日 17時