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その日の夕方、退社したであろう中間さんとカフェで待ち合わせをしていた。
赤「なあなあ、名前なんて言うんー?」
「…。」
私以外の人には見えてないから、ここで返事をすると私が頭のおかしい人に見られる。
赤「へー、Aって言うんや!可愛ええ名前やな〜!」
なんでわかるのよ、と心の中で突っ込む。
多分某死ぬノートみたいに、名前と残り寿命が浮き出てるんだろう、と勝手に結論付ける。
そんなことを考えていると、走ってきたのか息切れした中間さんが入ってきた。
黄「…お待たせしてしまってすみません。中間と申します。」
「あ、はい。Aです。…これ、財布です。」
茶髪の優しそうな男性が申し訳なさそうに頭を下げる。
あの時は急いでて顔はよく見えなかったけど、よく見るとイケメンだ。
黄「ありがとうございます。…拾ってくれたのがAさんでよかった。」
そういってふわりと笑った中間さん。
ちらっと覗かせる犬歯がかわいくて不覚にもときめいてしまった。
「いえ。当然のことをしたまでです。」
何となく気まずくてぎこちなく笑みを作る。
赤「二人とも何いい感じになってんねん!淳太!ニヤニヤすんな!」
悪魔さんが上で何か言ってるけど、聞こえないフリをする。
黄「あの、もしかして見えてます?」
え、見えてるって、何が?
黄「悪魔なんですけど。」
ですよね、そうなりますよね。
「…はい、残念ながら。」
そう言うと中間さんが困った顔をした。
あ、やっぱりこの悪魔ヤバイのね…。
黄「ほんますいません、僕の不注意でこんなことなってしまって…。」
「やっぱり悪魔なんですか?」
黄「そうなんですよ、イタズラ好きでほんま困るんですけど。」
中間さんがちょっと考えて、また口を開く。
黄「所有権が僕からAさんに移っちゃったみたいです。」
「…あの、頭でも打ちました?」
そりゃ私も薄々感ずいてはいたよ?
だって次のお嬢様とか言われるし。
…でもさ、そんなの信じたくないじゃん。
黄「残念ながら僕は正常です。まあ説明しますと、彼の名前はダイキって言って、今までの所有者と所有者本人しか見えないんです。」
「ダイキって、随分普通の名前ですね。悪魔って西洋のイメージがあるから、めっちゃ日本人でびっくりしましたけど。」
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るる(プロフ) - 可愛川麗華さん» コメントありがとうございます!こちらこそリクエストありがとうございました。見切り発車なのでどうなるかわかりませんが暖かく見守ってくれると嬉しいです〜。私も占ツクに癒されているので、そう言って頂けて嬉しいです。頑張ってください! (2019年5月16日 18時) (レス) id: df8bf74651 (このIDを非表示/違反報告)
可愛川麗華 - 凄く面白いです。毎回見させて頂いているのですが、仕事で疲れた時などは、るるさんの作品を見て疲れを癒してます!講義中などの時に思い出していつもニヤニヤしてます!それほど楽しみにして読ませて頂いてます。いつまでも応援してます。お互いに頑張りましょう! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nel_ | 作成日時:2019年5月14日 17時