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いつもより奧を攻められて、声にならない声が漏れる。



橙「はぁ…、やば、もうっ…!」



あっくんの熱が直に伝わって、ぎゅっと目を瞑る。



橙「っ、あ…はぁ、はぁ…っ、ぁ…、」



肩で息をするあっくんに支えられて、ベッドに倒れ込んだ。



橙「…大丈夫?」



「…うん。」



さっきまでの態度が嘘みたいに、とびきり甘くて優しい声で囁かれる。



橙「…じゃあ、これでもう会うのは最後かも知れへんけど。」



橙「愛してた。」



するり、と繋いでいた手と手が解けると、残った微熱も次第に溶けていく。



少し乱れたシャツを正しながら、あっくんは部屋の外に消えて行った。



…これで、最後なのかな。



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「ん…?」



その日目を覚ますと、辺り一面真っ暗だった。



…いや、正確には目隠しをされていた。



それに、手と足の拘束も。



「なにこれっ、外して…!」



外そうと抵抗してみても、ガチャガチャと金属が擦れる音が虚しく響くだけで私が求めた自由にはならない。



黄「あぁ、あんま暴れんほうがええで。手首擦れて痛いやろ。」



「…中間さん、」



手首に柔らかい感触と少しの痛み。



黄「ああほら、切れてる。」



どうやら私は手錠で手首を切ったみたいだ。



状況確認もつかの間、今度は手首に舌を這わせる感触がした。



「っ!?」



黄「…びくってした。目隠しされてると余計な情報が入ってこんでいつもより感じるらしいで?」



ふっ、と耳に息を吹きかけられるとまた身体を捩らせてしまう。



黄「…はぁ、かわええ。もう我慢できへん、」



布と布が擦れる音と、荒い息。



…これが最後。



そう言い聞かせて、優しく触れる中間さんの指に神経を集中させる。



黄「…いつもより早いな。…やっぱ目隠しと拘束の効果か。」



少し悲しそうな、中間さんの声。



黄「…俺やったらええのに。」



その瞬間、張り詰められたこの部屋の空気が抜けたみたいな、あまりにも弛緩した声が響く。



黄「…こんな形で出会ってなければ、Aは俺の事好きになってくれたんか、」



中間さんは、泣いていた。



暖かい液体が私の頬をつたる。



拘束された手で、腕を掴み、肩を這って、頬に触れれば、中間さんの体温が痛いほどに伝わってくる。



黄「ほんまは、ずっと前から好きやった。Aが高校生の時から。」



…高校生の時?



私の記憶に中間さんの記憶はない。



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ばと担(プロフ) - 「この瞬間だけは忘れさせたる」っていけめんや〜 そのあとヤるっていうのはちょっと嫌やけどw 面白いです!更新頑張ってください! (2019年4月27日 19時) (レス) id: 32431643fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nel_ | 作成日時:2019年4月16日 19時

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