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何も無い、殺風景な白い部屋だった。
正確には、2つのドアがあった。
ひとつは、私とのんちゃんが入ってきたドア。
もうひとつは…、何だろう。
「あの…、これから私はどうなるんでしょう。」
野暮な質問を投げかけてみる。
どうせろくな答えは帰ってこない、そんな事は分かっていた。
桃「あぁ、それを今から説明しようと思っとったんや。」
予想外の答えだった。
それからのんちゃんは私を置いてドアの向こうに消えていった。
次にそのドアが開いたのは、すぐだった。
今度は重岡くんとのんちゃんと、他に知らない男性5人が入ってきた。
少しの希望をもって重岡くんに助けを求めようと目配せをしても、重岡くんは目を合わせてくれなかった。
紫「AAちゃん…、やな？」
「…はい。」
背の高い、すらっとしていて筋肉質な男性が口を開いた。
車内で聞いたことのある声だから、おそらく濱田さんだろう。
紫「ここから出たかったら、この中の誰か1人でも惚れさせること。」
「…え？」
今まで見たこともない冷たい表情をして、重岡くんが続けた。
赤「もし1ヶ月以内に誰もその気にならへんかったら、お前は殺される。」
「…まって、どういうこと？」
重岡くんは、私の質問に答えなかった。
赤「ここにいるのは7人やから、曜日で当番制にする。」
赤「明日は火曜やから、照史からやな。」
照史、と呼ばれた男性が微笑んで私に語りかけた。
橙「桐山照史です。よろしくな、Aちゃん。」
「よろしく、お願いします…。」
玄関で聞いたことのある声だ。
こんなにも優しそうな人が殺しに加担しているなんて、信じられない。
青「…桐山、この女に手出すなよ。」
橙「おぉ、怖いわぁ流ちゃん。」
流ちゃん、と呼ばれた男性は鋭く私を睨んでドアに消えた。
桃「流星、まってや〜！」
のんちゃんも流星さん、を追いかけて部屋から飛び出す。
緑「んじゃあ俺はご飯作ろ〜。またね、A。」
ひらひらと手を振って消えた男性は、派手な金髪にいくつものピアスをしていた。
黄「…俺もこれで。行こか、照史。」
橙「ん、せやな。明日な、Aちゃん。」
茶髪の優しそうな男性と桐山さんも部屋を後にした。
紫「俺も行くわ。…邪魔っぽいし。」
濱田さんもそさくさとドアに向かう。
残った重岡くんも、私の頭を撫でた後ドアの向こうに消えた。
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ばと担(プロフ) - 「この瞬間だけは忘れさせたる」っていけめんや〜 そのあとヤるっていうのはちょっと嫌やけどw 面白いです！更新頑張ってください！ (2019年4月27日 19時) (
レス) id: 32431643fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2019年4月16日 19時
