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CY「…たぶん、セフニが薬か何かで記憶神経を傷付けてショックを与えた。そして記憶喪失にさせた後、Aとの偽りの生活を始めた。」
チャニョリは一息吐いてから、一枚の写真を取り出した。
…私を挟んでチャニョリとセフニが笑っている写真。
見たことがあった、アルバムに入っていたあの写真だ。
…チャニョリだけ切り取られてた、あの写真。
CY「この頃はまだ純粋で可愛いやつだったんだ。…なんでこんな事になったんだよ…。」
「チャニョラ…、」
涙を零す彼に手を伸ばして拭ってあげる。
CY「…A、本当にごめんな。守れなかったし、怖い思いもさせた。もっと俺が気をつけてれば…、本当に、ごめん。」
大きな目からぽろぽろと涙を流すから、拭いきれないな。
「ううん。…大丈夫だよ。」
CY「…これからはもっと大事にする。…だから、もう一度俺とやり直して、無くした時間を取り戻して欲しい。」
「もちろん。私も、そうしたい。」
チャニョリは満面の笑みを浮かべて、また私を力強く抱き締めた。
泣いたり笑ったり、表情を沢山持っているチャニョリが大好きだ。
…あぁ、夢で見た幸せな生活は貴方がくれたんだね。
ありがとう、私を解放してくれて。
チャニョリとなら、今までよりもずっと幸せになれると思う。
無くした時間は取り戻せばいいよね。
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SE「…ヌナ、話は終わった？」
「セ、フナ…。」
病院のドアから顔を覗かせているのは、他でもないセフニ。
CY「…出てってくれ。もう二度とAに近付くな。」
チャニョリはセフニを睨んでそう言い放った。
SE「どうして？僕はヌナの婚約者なんだよ？」
「…違う、全部嘘だった。」
SE「…僕、チャニョリヒョンよりもヌナの事を想ってる。ヌナは自然が好きだからコテージを借りたし、部屋にはヌナの好きなぬいぐるみも揃えた。指輪だってヒョンのよりずっと高級なんだよ？ねえどうして？僕のどこが不満なの？」
もう彼は正気じゃないみたいだ。
どんどん近付くセフニに思わず目を瞑る。
チャニョリがセフニを止めてくれてるみたいだった。
CY「…セフニがAを想う気持ちは知ってる。でもその気持ちがAを傷付けてるんだ。…今ならまだやり直せるから、落ち着いて反省しろ。」
SE「…るさい、うるさい！！ヒョンはAヌナを手に入れたから僕の気持ちなんてわかんないんだよ！！」
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ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…！！今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした！！これからも応援しています！ (2020年3月24日 16時) (
レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (2020年3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください！ (2020年2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nel_ | 作成日時：2020年2月2日 1時
