占いツクール
検索窓
今日:115 hit、昨日:177 hit、合計:45,489 hit

. ページ20

.



意識が戻ったのは病院のベッドの上だった。



私の顔を覗き込んで涙ぐむ両親と、思い詰めた表情のチャニョルさん。



セフニの姿は無かった。



しばらくして病院の先生が来て、私の症状を伝えてくれた。



…私は嘘を吐いて逃げ出したから症状なんてないはずなのに、先生は記憶神経が壊れる薬の副作用だと言っていた。



もちろん、私の記憶が戻る事を望んでいる病院がそんな薬を出すはずはない。



…なんとなく、辻褄があった気がした。



私は両親に退室してもらって、チャニョルさんとお話してみる事にした。



「…あの、チャニョルさん。私達、以前はどういう関係だったんですか?」



CY「っ…!A……さ、ん…。」



涙ぐんでゆっくりと近付くチャニョルさん。



CY「抱き締めて、いい?」



私が頷くと、少し躊躇ってから強く抱き締めて涙を流していた。



私もチャニョルさんに腕を回して抱きしめ返した。



そうしないといけないと思ったから。



そうであるべきだと思ったから。



CY「…こういう事、出来る関係だった。あと…、」



私と向き合って、まだ付けたままのセフニに貰ったリングを見つめた。



CY「これは、俺があげたやつじゃないね…?」



困った様にはにかんだチャニョルさんに何も言えなかった。



私が見てた夢は正夢。



昔の思い出が訴えかけてたんだ。



「…ごめん、」



CY「ううん。俺こそ本当にごめん。いきなり病院から居なくなった時は本当に焦ったけど、こうしてまた会えて良かった。」



「え…?自宅療養の許可が出たんじゃないの?」



CY「…俺の部下のセフニだよね。それは嘘だよ。」



チャニョリは私の頭を撫でて、顔を歪めて言葉を選んでいった。



CY「…アイツは以前からAへの好意が凄かったから…。これから言うことは事実だし辛いと思うけど、聞いて欲しい。」



「うん…。」



チャニョリが勇気をだして伝えてくれるんだもの。



私も知りたいし、覚悟を決めないと。



CY「俺たちが婚約してから、好意は悪質なものになった。ストーカーに盗聴盗撮、嫌がらせ。お前はずっと悩んでた。それで、ストレスと寝不足から交通事故を起こした。でも実際は軽いものだった。記憶喪失になんてなってなかったんだ。」



…信じられなかった。



信じるしかないけれど、あまりにも現実離れした話だった。



.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
324人がお気に入り
設定キーワード:EXO , K-POP , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…!!今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした!!これからも応援しています! (3月24日 16時) (レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください! (2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:nel_ | 作成日時:2020年2月2日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。