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case6.SEHUN ページ12

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私とセフンくん…は、付き合っているらしい。



らしい、というのは私にはセフンくんと付き合っていた時の記憶が無いから。



そんなことを考えながらベッドの中でぼーっとしていると、隣で一緒に寝ていたセフンくんが目を覚ました。



SE「おはよう、Aヌナ。」



今日もセフンくんは私に笑いかけて、当然のように頬におはようのキスをする。



「おはよう…、セフンくん。」



少し擽ったいし恥ずかしいし、まだ慣れない。



SE「その"セフンくん"って言うのやめて?前はセフナって呼んでくれてたんだよ?」



「ごめん、セフナ。」



SE「んーん、これから思い出していけば大丈夫。じゃあご飯食べよっか。起きれる?」



ふにゃふにゃと笑ったセフニは、心から幸せを感じているみたいで何とも言えない気持ちになる。



「うん、ありがとう。」



セフニはずっと待っていてくれるのに、私だけが前に進めない。



記憶を無くして日常生活すらままならない私を好きだと言ってくれて、こうしてお世話をしながら同棲してくれてる。



私もセフニの気持ちに答えなきゃという気持ちはあるのだけれど、素直に受け入れるにはまだ時間が必要だった。



SE「自宅療養の許可が出たとは言え、まだ完全に元気になった訳じゃないから気をつけてね?食後の薬も忘れないように。」



「ありがとう、心配してくれて。」



SE「もう、彼氏なんだから当然でしょ?体温測ったらリビングに行ってね。」



セフニは私の顔を覗き込むと、頭を撫でてキッチンに向かった。



私はセフニに言われた通り体温を測り、リビングに向かう。



でも目を覚ました時みたいに、病院に居るよりかはマシだ。



両親は心配して毎日来てくれたけど、前の仕事の同僚を名乗ってた男性に泣きつかれた時はびっくりした。



確か…、チャニョルさんだっけ?



毎日私の病室に来ては悲しそうな顔をして帰っていく姿が印象的だった。



でも一度だけ、抱き締められて泣き出した時はびっくりして思わずセフニに助けを求めてしまった。



私とセフニが付き合ってた事を知ってたから、セフニに申し訳なくて。



チャニョルさん、セフニはただの同僚って言ってたけど何者なんだろう。



SE「…考え事?何か悪い夢でも見た?」



「あ…いや、何でもない。そういえば、相手の運転手さんは無事なの?」



私、難しい顔してたかな。



あんまりセフニに心配かけないようにしないと。



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ぼぷぴ(プロフ) - 貴方様が書くお話、本当に面白いです…!!今回のギョンスのお話も最高でした…いろんな意味でドキドキが止まりませんでした!!これからも応援しています! (2020年3月24日 16時) (レス) id: eb25947e96 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう。(プロフ) - 1話1話がすごく読み応えがあって面白いです。シウミンさんの物語とスホさんの物語が個人的にすごく好きです。これからも作者さんのペースで更新して頂けるとうれしいです。 (2020年3月17日 3時) (レス) id: 622a208a12 (このIDを非表示/違反報告)
猫わかめ - 今日初めてこの小説を見つけたのですが、とてもハマって一気に読んじゃいました。どれも狂気的で特にセフンくんのは結末に鳥肌がたちました。すごく面白かったです。これからも頑張ってください! (2020年2月27日 1時) (レス) id: d5ef40128c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nel_ | 作成日時:2020年2月2日 1時

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