0.2_雪国 ページ2
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私は死んだ
襲撃で撃たれそうになって居た太宰を庇い呆気なくと
太宰や安吾の余生を見守りたいと思っていたが、その願いは直ぐに砕け散った
私が生まれた世界には"個性"と云う異能に似て非なる力や、"ヒーロー"と"敵"と云う集団が存在する
そんな世界で前世の記憶を持った私は生きる
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_年齢不相応に落ち着いて居て気持ち悪い_
_表情が貧しい…まるで人形のようだ_
_口調もこの歳にしては異常だ_
嗚呼…まるで
_敵のようだ_
周囲の人から似た事を何度も云われた
『判っている』
この性格も表情も口調も、年齢不相応で鬼魅悪がられて居る事も
敵向きだって事も
『判っている…』
元は敵だったから
本当は人を救う側に向いていない事も
『それでも私は…』
人を救う側に…ヒーローになりたい
其方の方が、幾分か素敵らしいから
咖喱が大好きな赤毛の彼を思い出しては、ふと目を瞑った
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作者名:フミツキ | 作成日時:2019年4月24日 0時