蒼の炎【呪術廻戦×鬼滅の刃】

８話 ページ11

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「え、で、ですが、この子は今日陽炎教で務めを果たしていたので会っていないはずです。」


狼狽えながら言葉を紡ぐ父。


『父様、今日は躾はないのですか？いつも、私が言うことを聞かなかったら殴るじゃないですか？』


ニコリと笑みを貼り付けそう言う。


私の勘は今じゃないと、父に反論できないといっている。


私の言葉に青筋を立てた父。

黙ってろ！と、罵声が聞こえてきそう。




私が私を被害者のように仕立てあげるように紡いだ言葉。

でも、今までの憂さ晴らしとしては充分すぎるものだった。



ごめんなさい。父さん。


痛いのは嫌だ。

殴られるのは怖い。


名家の生まれだから虐げられるのは当然だと頭のどこかでは分かってるつもりだ。

御三家の扱いはもっと酷いと聞くし。


でも、やられっぱなしは性にあわない。



『継国家は御三家に次ぐ名家ですから、多少の躾は必要なんでしょうね。

･･･今まで育ててくれてありがとう。』



私がこの後発する言葉を予想したのか、焦りを浮かべる父。



『私、継国蒼神は今日、家を出ます。

陽炎教も本日をもって終わりです。

さようなら。【父さん】』


ずっとつけていた、小さい頃父さんに貰った面を地面に置く。



目を見開き、固まった父。

本当にごめんなさい。

親不孝者でごめんね。


二年前、母さんが死んでからずっと、私を気にかけてくれてたのは知ってた。


ごめんなさい。


恐らく父さんは、

怒り方が、言うことの聞かせ方が、愛情のかけ方が分からなかったんだと、今になって思う。


ごめんね、父さん。



五条様は私がこう言うのを予想していたのか、特に驚いた様子もなく、


「高専に行こうか。」


と、私の手を引き、継国家を出た。





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本当にありがとうございます！！

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