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【最終話 囚われの神様】 ページ20

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煉獄は戦死。宇髄は引退。

痣が出現した時透と甘露寺。

確実に育っている若手。

陽の光を克服した禰豆子。


歯車が続々とハマっていく。



『久しぶり。竈門炭治郎君。今日は宇髄天元さんも一緒なのね。』


あの神社の近くで談笑している二人を見かけた彼女は彼らに話しかけた。


「!」


慌てて小刀を取り出す宇髄と嬉しそうにする炭治郎。



『私に日輪刀は効かないって知ってるでしょ。

・・・煉獄杏寿郎から鬼殺隊への伝言よ。

これから辛いことが沢山起こるだろう。だが、今の君達なら大丈夫だ!心を燃やして乗り越えろ!』


途端、泣きそうになる炭治郎。


『鬼殺隊の人に伝えておいてね。あ、あと。

私の本当の名前は花造蒼天命。生命を司る神よ。

次に会う時は貴方達が死んだ時になるかしら。

さようなら。』



煉獄杏寿郎からの伝言なんて聞いてない癖に。

消えたはずの私がそう言った気がした。



人を殺めてしまった私は高天原に登ることを許されない。



だから私は現世に囚われ続ける。



いつまでも、いつまでも。



そして、いつか私と出会ったことのある人が死んだら地獄に行ってこう言ってやるわ。



『お疲れ様。』



人の醜さも、愚かさも、人であるから故に見えてくる。


私は嘘や誤ちに気づかない人間が嫌いだ。


あの巫女のようにね。


私は永遠に生き続ける。



自らの罪に縛られながら。



現世に囚われている神様。



花造蒼天命。



彼女は


生命を司る神様。

そして別名、



囚われの神様





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作者名:果鈴 x他1人 | 作成日時:2020年10月14日 18時

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