41話 ページ3
華日side
あれから数週間経ち、雄英体育祭の日＿＿＿＿
私は1人、鬼殺神社に来ていた。
社家に関する資料を探す為に。
華『何か手掛かりがあると良いんだけど...。』
Aに許可は貰ったから、私は神社の蔵に入って資料を探すことにした。
蔵の中は、Aが定期的に掃除しているのか思ったより綺麗だった。
華『ん？』
暫く資料を物色していると、気になる資料を見つけた。
【社家死亡記録】
そう書かれた資料だった。
中を見ると、暁さんから始まり、私やA、他の社家の人達の死亡時期が載っていた。
そして、私の死んだ時期は、13歳になっていた。
身代わりとして生きたのは数えないって事ね。
華『え』
最後のページを見ていると、じわっと紙に文字が浮かび上がり、こう書かれた。
【社
＿＿と。
まるで魔法みたいに書かれるんだ...と、私が呑気なことを考えていると、バンっと大きな音を立ててAが入って来た。
そしてAは走って私に抱き着いてきた。
貴『お母さんがっ、さっき、死んだって、何者かに殺されたって、』
Aは嗚咽混じりにそう言った。
私はAを抱き返しながらこう聞いた。
華『A、もしかしてだけど、Aのお母さんの名前って、来海？』
貴『？そう、だけど、何で、知ってるの、？』
言うべきなのか、言わないべきなのか。
言うと傷つけるかもしれない。言わないと余計に傷つけるかもしれない。
そんなことをグルグル考えていると、
貴『華日、姉さん、何か、知ってるなら、教えて、』
その言葉は私の思考を断ち切るには充分で、私はさっきの出来事を包み隠さず話した。
暫く沈黙が続いた後、Aが口を開いた。
貴『華日姉さん、お母さんが、死ぬのは、確定、していたのかなっ、』
弱々しくそう言うものだから、
華『それは絶対に違う！！』
思わず私はそう叫んでしまった。
貴『そう、だよねっ、』
・・・否定してしまったけど、さっきのAの一言はどこか的を得ていた気がした。
私はAを強く抱き締めながら泣き止むのを待っていた。
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果鈴(プロフ) - キノダルマさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて本当に嬉しいです！ご期待に添えるよう、これからも頑張ります！ (2020年9月30日 18時) (
レス) id: 71e0ecb3e1 (このIDを非表示/違反報告)
キノダルマ - とーっても面白かったです！ (2020年9月30日 17時) (レス) id: 204d41c1fd (このIDを非表示/違反報告)
果鈴(プロフ) - 桜菜さん» あ、昨日のコメント、レスし忘れてた。 (2020年9月6日 9時) (レス) id: 71e0ecb3e1 (このIDを非表示/違反報告)
果鈴(プロフ) - 神社の巫女シリーズの謎や伏線を回収してくから伏線探してみてー。結構分かりにくいけど。 (2020年9月5日 16時) (レス) id: 71e0ecb3e1 (このIDを非表示/違反報告)
桜菜(プロフ) - 新作！ (2020年9月5日 15時) (レス) id: 521c217433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果鈴 | 作成日時：2020年9月4日 21時
