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《Seungmin side》
僕はAのことが好き。
そして、Aも僕のことが好き。
それを知ることが出来ただけで十分幸せだったのに、Aは死ぬまで僕といてくれるらしい。
僕と同じじゃん。
4ヶ月という、長いようで短い期間の間拗らせた片想いに終止符を打ち、ようやく手に入れた幸せを噛み締めながら何度も唇を重ねる。
SM「…A、好き、大好き」
正面からAを抱き締める。
『何回言うの。私も好き』
僕の上にAが乗っかかった姿勢になって観覧車が少し不安定に傾く。景色も碌に見てないや。
でも、今日が最後じゃない。何回でも来よう。Aと、数え切れないくらいいっぱいの思い出を作ろう。
だから今日は、景色よりもAを目に焼きつけるんだ。
SM「ねえA」
『なに?』
SM「ぼく今、すごく幸せ。観覧車降りたくないな」
『それは、帰らないといけないから?』
SM「うん、帰りたくないの」
『じゃあ、帰らなければいいと思う』
Aからの衝撃の一言に耳を疑う。
『私、一人暮らしだから、家誰もいない』
SM「あ、えいやでも服とか」
『さっき買った。私は来るか来ないかだけ聞くよ』
SM「…行く」
それ以外の回答は無かった。
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無名 - オ,リ,ジ,ナ,ル、フ,ラ,グが立ってますよ。 (3月15日 7時) (レス) id: c522ed7103 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:でんでんい | 作成日時:2024年3月14日 5時