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《Seungmin side》
Aちゃん。
はじめて、彼女を名前で呼んだ。
僕が微笑むと、くしゃっと顔を綻ばせた。
笑うのが下手っぴなんだなあ。
SM「じゃあ僕、部活行くね」
おもむろに僕が席を立つと彼女は焦った顔をして
『ま、また明日
……ス、スンミンくん』
と僕に声をかけて眉を下げて笑った。
コロコロ表情が変わるもんだから、おかしくて僕も笑えてしまった。
SM「うん、またあした。」
僕は教室を後にして部室へ向かった。
________
IN「____でさヒョン、って、聞いてる？
おーい、スンミニヒョン？？？
おーーーーーい！！！！」
突然の絶叫に思わず現実に引き戻された。
SM「なになに急に。」
IN「なになにはこっちのセリフですよヒョン。今日部室来てからずっと上の空でさぁ。」
心配そうに僕を見つめるのは一個下のイエナ。
僕とイエナは歳こそ違うが、家族ぐるみで物心つく前から仲良くしていたから、気づいたら一緒にいることが多い。
SM「ああ、ごめんごめん。」
IN「何かあったんですか？僕でよければ話聞きますよ。」
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作者名：でんでんい | 作成日時：2024年1月21日 2時
