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SM「知らないうちにイエニと仲良くなって毎日お昼を食べてるって知った時、嫉妬で頭がおかしくなりそうだった。最近だって、僕の知らないところでミノヒョンと仲良くなってたみたいだし、あの日は僕ヒョンに何も考えずにとんでもない剣幕で電話をかけちゃった。多分怒らせたまんまだし。でも、僕が絶対いちばんAちゃんのことが好きなんだから、僕の邪魔をするなってどうしても言いたかったんだ。
A、好きです。
僕と付き合ってください。」
知らなかった。私がスンミンくんのことを想っているのと同じくらい、下手すると私よりも大きな想いをスンミンくんは私に寄せていてくれてたなんて。ちょっとだけしゅんとした表情を見るにスンミンくんは今から私に拒絶されるとでも思っているのだろう。
なら私だって伝えなきゃいけない事がある。
『スンミンくん、よく聞いててね。
私も、はじめはスンミンくんのことよくつっかかってくる人だなとしか思ってなかったの、人と関わることが少なかったから。
でも、覚えてるかな。スンミンくんが私に、ゆっくりでいいから私のことをいっぱい教えてって言ってくれて、そこから少しずつスンミンくんの存在が大きくなっていったの。家で一人のとき、授業中、イエニとご飯を食べる時。毎日ずっとスンミンくんのことばっかり考えてた。こないだなんかね、スンミンくんが卵好きって言ってたなって考えてたら朝ごはんがたまご料理ばっかりになっちゃってたんだよ。おかしいでしょ』
不安な感じは無くなったが、依然としてこちらを見つめているスンミンくんと目を合わせて話を続ける。
『好きな映画のジャンル、タイプの女性、足の大きさ。とにかくスンミンくんのたくさんのことが知りたくなっちゃった。スンミンくんさっき自分のことを汚いなんて言ったけどそれは私も一緒。いつもスンミンくんのお嫁さんになる人は幸せなんだろうな、それが私だったら嬉しいな、とか考えてたの。
スンミンくん、私あなたが好き。大好き。
私をこんなにめちゃくちゃにしちゃったんだから、死ぬまで一緒にいてもらうけど、いい?』
私の挑発じみたアンサーに
SM「初めから、そのつもりだよ」
そう答えてスンミンくんは私の唇にそっと、彼の唇を重ねた。
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こんにちは。でんでんいです。
終盤かなり急ぎ足になってしまいましたが一先ずここで区切りです!ご拝読ありがとうございました!
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作者名:でんでんい | 作成日時:2024年1月21日 2時