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《Seungmin side》
Aとのデート日程を決めるトークをした次の日、昼寝から目覚めると普段自発的に連絡を寄越さないミノヒョンからの大量のカトクが届いていた。
SM「うわ、なになに」
訝しげにトークルームを開くと、一枚の写真が目に留まる。
僕は言葉を失った。
そこにはアイスカフェラテを飲みながら、スマホをいじる僕の大好きな人がいた。
何を思ったのか、僕は急いでミノヒョンに電話をかける。
LK「もしもし?」
2コールで呑気に登場したミノヒョンに呆れる。
SM「なんで、ミノヒョンがAちゃんの写真持ってるの」
Aのこと、絶対に僕がいちばんすきなのに。
LK「んー、ちょっとね」
ミノヒョンはすべて濁して僕に伝えてくる。
LK「それよりスンミナ、お前がこんなに感情的に電話をかけてくることなんて無いから俺はびっくりしてるんだけど」
当たり前でしょ。片想いの相手が見知ったヒョンと二人でいたという事実に耐えられるはずがない。
LK「……スンモはAが好きなんだ?そうでしょ?」
SM「…そうだけど、なに」
LK「いや、そう思っただけ。特にこれと言ったことは無いよ。
さっきAと話しててね、俺はてっきりスンモとAは付き合ってるもんだと思ってたからお前が怒んないか聞いたら、真っ向から否定されちゃって。でもまあ付き合ってないならいいか。」
SM「なにが言いたいの」
僕が問うとミノヒョンはしばらく黙ってから
LK「牧羊犬が早く迷える羊の気を引いてあげないと、泥棒猫に襲われるよって話。」
と、僕に圧をかけるように呟いた。
気が立っていた僕はその挑発に乗って
SM「牧羊犬の羊の関係は信頼と愛情から成り立ってるんだからね。余所者が介入できると思わないで」
なんて年甲斐も無く子供じみた挑発をし返してしまった。
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作者名:でんでんい | 作成日時:2024年1月21日 2時