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ご飯を食べ終わり、洗濯物を干したりしていたらあっという間に時計の針は9時を回っていた。



スンミンくんからのメッセージを読んでからはや2時間も経っていた。さすがに起きていると思うし、何よりスンミンくんに既読無視をする薄情な奴、とだけは思われたく無かった。




慌ててリビングに戻ってスマホを探し、スンミンくんとのトークルームを開く。
私は持っているなかでいちばんかわいい犬のイラストのスタンプをタップして、『ごめんね…』とここでもまた悩みに悩んで結局『ありがとう!』と書かれたものを送信する。謝るんじゃなくて、感謝された方が気分がいいよね、きっと。



そこからしばらく何もすることがなくてただスマホに映された大好きな人とのトークをぼんやり眺めていると


승민이ソウル探訪、いついく?
승민이僕は部活さえ無ければいつでも行けるよ


ポンポン、とメッセージが送られてきた。
しまった。1秒もせずに既読をつけてしまった。どうしよう、引かれる。ずっとスンミンくんの返事を待っていた、おかしい人みたいになってしまう。実際待ってたんだけど。


動揺と焦りで困惑して



ちがう
待ってた訳じゃなくて
ぼーっとしてて
スマホつけっぱなしだっただけ


などと打つたび墓穴を掘るような事ばかり言ってしまって涙が出そうになる。スンミンくんは今この瞬間も私とのトークを見ているらしく、メッセージ横の1は映されない。何が送られてくるだろうと考えていると直ぐに





승민이まだ何も聞いてないし、言ってないってばㅋㅋㅋㅋㅋ






と、私を茶化すような文が返ってきた。






茶化さないで




全然怒ってなんかないけど、どうしてもツンケンした文しか送れない自分が不甲斐ない。




승민이で、いつにするの!





しっかりとトークの軸も戻してくれて。





승민이僕はもうAと一緒にやりたいことがたくさん決まってるんだ〜!




私が喜ぶこといっぱい言ってくれる。





…あれ、スンミンくん、わたしのこと、



『Aって呼んでる……?』


はじめて呼び捨てで呼ばれたことに対する嬉しさと、でもはじめての呼び捨ては直接がよかったことへの悔しさが葛藤して、頭がおかしくなりそうだった。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:でんでんい | 作成日時:2024年1月21日 2時

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