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IN『あ〜……』
そう言って頭を掻いたイエナは、特に言いずらそうな様子もなくふたりが知り合った経緯を話してくれた。
SM「へぇ、いつもAちゃんがご飯食べてるとこにたまたまイエナが。」
IN「そうそう、僕の方が先に居たんですけど、追い出すのも申し訳なかったしよければって。呼び方は話す時先輩なのに堅いと僕も話しにくかったので砕いて呼んでくださいって僕が頼みました。」
SM「なるほど。」
全てが繋がって、ようやく心が落ち着いた。
ところで僕は、何故こんなにもAちゃんのことで一喜一憂しているのだろう。
一段落空けて、イエナが僕に
IN「ところでヒョンは、何故こんなにもヌナのことで一喜一憂しているんですか?」
と、今僕が心で思っていることをそのまま聞いてきたので
SM「僕も分からなくて困ってるんだよ。」
とそのまま僕も思っていることを返した。
しばらくしてイエナは大きく溜息を吐いて、空を見つめた。
まるでイエナは全てを見透かしているようで、少しイラッときた。
SM「なに、思ってることがあるなら言ってよ。」
IN「逆に言っていいんですか?これは僕が言うべきじゃないと僕は思います。」
掴めない返事ばかりするイエナに僕は痺れを切らしてベンチに寝転がる。
SM「ほんとに分かんないんだって……」
溜息混じりに出た呟きをイエナは拾って
IN「これじゃ放っておいても分からなさそうですね。でも、ほんとに僕が言ってもいいんですか?」
と僕に尋ねた。
SM「うん、いいよ。」
僕が二つ返事で答える。
イエナは重たい口をゆっくりと開けた。
IN「……ヌナに急に人の影が現れた時は一丁前に焦ったり、ヌナとの出来事を他人…ほとんど僕ですけど、にたくさん伝えたがったり。
ここからはあくまで僕の予想ですけど、スンミニヒョンは、多分ですけど
Aヌナのことが好きなんですよ、なんで分からないのかこっちが分からないくらいには顕著です。」
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作者名:でんでんい | 作成日時:2024年1月21日 2時