いちから、じゅうまで (ページ24)

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《Seungmin side》

今学期に入ってからとてもたくさんのことがあったが、それでも時間は同じように過ぎていって。
既に今日で一学期は終わろうとしている。

担任がお堅い性格なのもあって、最初にAちゃんと隣になってから席が一度も変わっておらず、それはかなり嬉しかった。

『スンミンくん？

……あれ、起きてた。ワーク受け取りなよ』

考え事をしていたら、Aちゃんに顔を覗かれていた。

実は、僕の生活において、Aちゃんと関わることで大きく変わった点がひとつある。

________

IN「やー、スンミニヒョン！」

下校途中にたまたまイエナを見つけた日があった。

SM「おーイエナ。奇遇だ」

IN「ね！そうだヒョン、ちょっと話があります」

SM「僕も〜。」

僕たちは近くの木陰のベンチに二人で腰掛けた。

SM「それで、話って？」

IN「そうそう。ヒョンが新学期始まってから頻りに話題にしてたAさんって、Aヌナのことだったんですね。」

SM「それは合ってるんだけど、僕もその事で話があるんだ。」

IN「……？」

SM「Aちゃんと、どこで知り合ったの？
なんでAちゃんはお前のことイエナって呼んでるの？」

僕は、知りたかったこと全てを一気にイエナに問い詰めた。