いちから、じゅうまで (ページ23)

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《Your side》

突如芽生えたもやもやを、感じたままスンミンくんにぶつけた。

気づいたらクラスメイトは5限の教室移動を始めていて、教室には私とスンミンくんの二人きり。

いつまで経ってもぶつけた言葉への返事が返ってこないので、少し不安になって恐る恐る顔を上げると

SM「見ないで、だめ」

『え』

スンミンくんは耳まで真っ赤にして後ろを向こうとしていた。
そんなに恥ずかしいこと言ったっけ。

ついさっきの発言を振り返ると、記憶の中の私はそれなりに恥ずかしいことばかり口走っていた。

『スンミンくん、違う、まって』

私も慌てて先刻の痴態を訂正しようとするが

SM「だめ、僕のこと知りたいんでしょ

訂正なんかさせてあげないからね」

唇の前にしっ、と指を置かれた。
不敵な笑みを浮かべて私を見つめるスンミンくん。

___私は、この人に勝てる日が来るのだろうか。

『受けて立つ。』

こうしていても仕方がないから、スンミンくんの手を取っ払って、笑い返した。

________

『ほらスンミナ、授業始まっちゃうよ。早く準備して』

SM「ほんとだ、ちょっとまってて

待って、今なんて？」

『なんの事やら〜。』