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《Seungmin side》
Aちゃんは昼休みは決まってどこか別のところにいってご飯を食べる。
教室の色が一気に褪せる。仕方がないから僕の周りに集まってきたクラスメイトと昼食を共にする。
少し経つとAちゃんは席に着いていて、1人でスマホをいじっている。それを僕が眺める。
これがいつも通りの僕の昼休み。
今日は少し様子がおかしい。
「どうしたスンミナ?」
SM「いや、なんでもない」
Aちゃんがいつになっても帰ってこない。
時計を確認すると昼休みが終わって5限が始める予鈴の2分前。いつもなら15分前には席にいるのに。
苛立ちと不安が募る。治安が悪い高校な訳じゃないから、最悪の場合なんて無いはずだけど、不安なものは不安だ。
SM「ごめん、僕トイレ行ってくる」
席を立って、Aちゃんを探しに行こうと教室の扉に手をかけると、それより先に扉が開いた。
『……スンミンくん』
SM「Aちゃん!」
そこに居たのは、僕が今いちばん会いたくてやまない人だった。
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作者名:でんでんい | 作成日時:2024年1月21日 2時