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《Your side》
誘われれば断れるわけはなくて、二つ返事で知らない後輩と一緒に昼食を共にすることになった。
『……』
IN「……」
それでも黙食はあまりにも気まずい。
私はよく噛んだパンを勢いよく飲み込んで、彼に話しかけようと必死で頭を回した。
それでも私の口より先に開いたのは彼の口だった。
IN「あの、急に誘ってごめんなさい。いつもここで食べてるんですよね?」
『あ、そうです、ここで。』
IN「僕は普段違うとこで食べてるんですけど、人が沢山いて嫌になっちゃってここに来たんです。どうか悪く思わないでください。」
『はい、全然大丈夫ですよ』
開口一番で後輩に謝罪されてしまい、さらに気まずい空気が流れる。
ここは私が何とか場を繋げねば。
その一心で言葉を紡ぐ。
『名札見たんだけど、ヤンくんって言うんですね』
IN「はい、ヤン・ジョンインって言います。先輩は、Aさんって言うんですね。」
『そう、A・Aって言います。よろしく』
タメ口と敬語の混ざった気持ち悪い文体になってしまった。しばらく一人反省会をしているとなにか思い出したようなヤンくんが口をひらいた。
IN「A・Aさん……あっ
スンミニヒョンが言ってたAさんって、Aさんの事なのかな。」
思わぬ場面で
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作者名:でんでんい | 作成日時:2024年1月21日 2時