検索窓
今日:16 hit、昨日:26 hit、合計:32,764 hit

ページ16

《I.N side》



元来人と関わるのが少しだけ苦手な僕にとって、進学はあまり気の進むものじゃない。スタートダッシュに出遅れてしまえば最後、教室に僕の居場所は無くなる。
しかしいざ行ってみたらそんなことはなくて、優しく僕を受け入れてくれる。
その優しさが余計に痛い。





IN「なんだかなあ」




今日はいつも弁当を食べる踊り場に人が溜まっていて、僕は逃げるように教材準備室に駆け込んだ。





ひとつため息をついてご飯を食べようとした時、扉が開いた。
僕は驚いて



IN「ほ」



なんてあまりにも情けない声を出してしまった。


肩につかないくらいで綺麗に切りそろえられた黒髪。
赤色ネクタイを着けているしスンミニヒョンと同い年の2年生なんだろう。


ドアを開けた張本人の女性は、焦っているのか目を泳がせて



『すみませんでした』



と扉を閉めて足早に去ろうとしていた。


IN「えっ」






またしても口から漏れる情けない声。

僕は分からないけど、もしかしたらいつもここで食べてる人なのかも。だとしたら申し訳ない。



後先なんて考えずに僕は扉の方に駆けて行った。
そして閉まったばかりの扉を開けて





IN「ご飯、一緒に食べましょうよ。」





お昼ご飯のお誘いをした。

・→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
246人がお気に入り
設定タグ:skz   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:でんでんい | 作成日時:2024年1月21日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。