いちから、じゅうまで (ページ12)

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次の日の朝、私はいつもより早く起きてお風呂に入った。

その後も円滑に準備を進めて早めに家を出て、早めに教室に入ってうたた寝を楽しんでいたら

「ST始めるぞー」

と、先生の大きな声で叩き起された。

気付かぬうちにお隣さん(スンミンくん)も席に着いていた。しまった、変な寝顔晒してないといいな。

私が遅れて立ち上がったことで起きたことに気づいたスンミンくんは、私を見るなりにまっと大きな口に弧を浮かべて、私にスンミンくんのスマホの画面を見せてきた。

きっと今私は見るに堪えない顔をしているだろう。

真正面に、そんな今の私の顔以上に人に見せる訳にはいかないだらしない寝顔の写真を突きつけられて。

そんな私を見て当の本人はゲラゲラ大きく口を開いて笑っている。

教室の隅の席なのをいいことに、私はスンミンくんを力の限りバカスカ殴った。