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まどろみ(11) ページ11

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大貴「 昨日はごめんな ···?」


中庭の人目のつかない所で、大貴と私は地べたに向かい合って座っていた。



A「 大丈夫!」


ただでさえ潤みがちな目を更に潤ませて、私の顔を覗き込むんだもの。··· ずるい


昨日叩かれた私の頬に優しく触れる、大貴の少し小さくてうっすら血管の浮き出る手が、愛しい。



大貴「 ごめん ··· 」



血色の良い唇をふにゃりと歪ませてから、私の腕を引いた。


キツくない香水と、奥でほのかに香る煙草の匂い。

ああ、大貴だ ······




大貴の背中に、ゆっくりと手を回した。あったかい。




大貴「 大好きだよ、A。······ 俺から離れないで?」


心に直接響くように伝わる振動。



A「 うん ··· 離れないよ、」




何回このやりとりをしただろう


そしてこの後は、





A「 ········· ん、」





深いキス ···




くらくらになって、何だかたくさんの事がどうでもよくなってしまって


私はきっとこれからもこうやって

大貴に溺れていく ······





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作者名:めい | 作成日時:2018年7月15日 16時

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