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まどろみ（1） ページ1
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ふかふかの白いソファ
淡いピンク色のレースの天蓋付きベッド
たっぷりの陽光が入り込む大きな出窓
女の子ならきっと一度は憧れた、「 お姫さま 」の住むような部屋。
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「 ふふ、お気に召されましたか？では、失礼致しますね 」
長年務めているというお手伝いさんは、柔らかな品の良い笑みを浮かべた。
ガチャリ、彫刻が施された焦げ茶色のドアが重く閉まる。
A「 ········· はぁ、」
どうしてこうなったのだろう？
私にはこんなお姫さまのような部屋だって、これから始まる生活だって。全く縁のない平凡な女子高校生だったはずなのに。
ソファに腰を下ろすと、まるで包まれるように深く沈んだ体。
次使うのは修学旅行の時だろうと思っていた、お気に入りの大きいキャリーバッグ。端のポケットから取り出した、白の封筒を掲げて眺めた。
このことが決まったのは、つい一週間前のこと。
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作者名：めい | 作成日時：2018年7月15日 16時
