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彼の片手には、
私がさっき見たのと同じ形の、
紙を持ってて。
「あ、…志望校合格した?」
恭平は何も言わずに紙を私に差し出して。
え、…見ろってことなん?これ。
「見ていいん?」
恭平「見て。」
紙を開くと、
そこには私が合格した高校と同じ、
市立浪速高校の文字があって、
その下には大きく"合格"って書いてあって。
「…え?どういうこと?」
名前のとこを見ても何回見ても、
高橋恭平の文字しかなくて、
どう頑張っても合格って書いてあって。
恭平「あの…ずっと言えてへんくてごめん」
やから、志望校教えてくれへんかったんかな…
恭平「俺、Aと同じ高校行きたくて、どうにかこの1年で浪速高校の偏差値まで上げて、ギリギリやったけど合格出来てん」
私の知らないとこでそんなに頑張ってくれたん?
卒業式の時と同じくらい、
涙が溢れた。
途端に私は恭平に抱きついてしまった。
恭平の優しさにはいつも弱くて、
いつしか抱きつくことさえ癖になっていた。
恭平「俺、Aがおらんとなんも出来んって分かってん。高校でAと離れるなんて考えたら、不安で仕方なくて。」
恭平「え、てか泣いてん?(笑)」
「やって恭平ができる子すぎるから!!」
恭平「Aも受かった?んよな…」
「受かったよ、もちろん」
受かってなかったからこんなことしてへん。
ごめん…って申し訳ない気持ちでいっぱいやろな。
恭平「あの、…高校行っても、朝一緒に登校しよ。あと、帰ってきてからも前みたいに家で話したりとかしたいし、」
「うん、絶対やで」
恭平「よっしゃ!彼氏とかできても絶対やからな?」
「恭平もやで?(笑)」
華のJK生活、
恭平にとってはDK生活を、
アオハルを、
一緒に過ごせるやなって思ったら、
なんか感慨深くて。
恭平「あ、Aのブレザー姿楽しみにしてるで♡」
「楽しみにしとるの夏服だけやろwwwwへんったいwww」
恭平「あ、バレた?ww」
「わかりやすいねんww」
ま、私もそれ以上に
恭平のブレザー姿楽しみやけど♡
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しげつぐ。 - 今日は恭平くんのお誕生日ですね!おめでたいですね!更新してくださると嬉しいです! (2019年2月28日 17時) (レス) id: 398d076629 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 明日はついに恭平くんのお誕生日ですね!まなぽよさんは、更新するのかな?更新頑張ってください! (2019年2月27日 18時) (レス) id: 398d076629 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 恭平くんが急に抱きついてくるところ可愛い!続き楽しみです (2019年2月25日 22時) (レス) id: 398d076629 (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 更新楽しみです! 頑張ってください! (2019年2月24日 21時) (レス) id: 398d076629 (このIDを非表示/違反報告)
かなかな - はじめまして!めっちゃ面白くてキュンキュンさせてもらいました!!更新楽しみに待っているので頑張ってください!! (2018年12月16日 16時) (レス) id: 466de57014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなぽよ | 作成日時:2018年11月4日 18時