名取先生の恋事情。 (ページ5)

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「え、なにこれ～…」

今小児科の方に来てて、

中学一年生の子の

学校から配られた課題を

一緒にやってるんだけど、

さっぱりわからん。

心優「やっぱり先生もわからないよね～…私でもわからない、、」

この子心優(みゆう)ちゃんは

まあ結構頭はいい方…

だったらしくて、

学年順位も結構高かったんだって。

でも足の骨折と

頭の怪我で針を塗ってて、

それで入院してるんだけど、

それから勉強をあまりしなくなってしまったらしい。

「…理科は苦手なんだよなぁ」

いくら医者だからとはいえ、

理科は苦手分野の一つ。

自分はどちらかといえば

文系だったから

国語とか英語とか、社会とかなら

まだ行けるんだけど…ってよくそれで

医者になろうとしたよね、私。笑

名取「んじゃ聡四郎くん、またなんか以上あったら呼んで」

聡四郎「わかった。バイバイ」

「…あ。名取先生に聞いてみればいいじゃん！！あの人意外と行けるかもよ！？！？」

名取「…俺？」

「うん、心優ちゃんが理科の課題わからなくてさぁ。名取先生ならできそうだよね！」

心優「…名取先生やだ～」

完璧嫌われてるな、名取(笑)

名取「失礼な。どれ？…ちょっと樋口そこ変わって」

私が座ってたとこを

強引にとってくる名取さん。

…最低だな。

心優「え～名取先生やだ！！意地悪だもん！」

「まあそれは私も承知済みだよ…、でも名取先生ならできそうじゃん！」

名取「二人して失礼なこと言うんだな」

心優ちゃんと顔見合わせて

吹いたよね。笑

名取「どれ？…あーこれは、二酸化炭素と酸素ね？まず～…」

私にはさっぱりピーマンなことを
どんどん発して名取先生。

でも心優ちゃんはわかってるみたい。

やばいぞ私。

心優「うんうん、それで？？？？」

名取「で、窒素がだいたい78パーセントくらいなの。、で、CO2が～…」

「…やばいさっぱりわからない」

心優「わかった！！名取先生ありがとう！！もう帰っていいよ！！」

まるで嫌味のように

名取先生を追い出す心優ちゃん…面白い(笑)

心優「あ、A先生わからないっぽいからあとでマンツーマンで教えてあげてよ～」

名取「は？やだよ」

「結構です。だったら灰谷先生に教えてもらう」

名取「それもそれでやだ」