ふわふわぽっぷこーん((jump × in))

prince 172 ページ26

ar side


制服やら家に全て置いてきていることに気づいた朝。

一旦家に帰るってさ。
そのまま学校行って帰りは俺とっていう。

ひとりでい行かせんのなんか気がひけるんだけど。

in「なんか寂しくなるね、」

なんてボソって呟いて玄関の扉を開けた。
おれ、だって寂しい。


無性に腹が立った。
伊野ちゃんが家に帰りたがらない理由。
薄々気づいてはいた。

ただ、言ったら傷ついちゃうかなって、


ar「あっ、…ち、遅刻するっ！！朝ごはんは……コンビニ！」

慣れた動作でシャツを着ればかなり雑にネクタイを結ぶ。
ゆるゆるだし、校則ギリギリな感じになってるけど、今日は許して！

適当にその辺に散らばってる教科書とノートを詰め込んでペンケースを手で持つ。

ガチャっと開ければ見える自転車。

自転車か歩きか。

ar「くっそ、錆びてんだろこれ。」

ずっと使ってないとこんなもんになるのか。
錆びた自転車をおもいっきし漕ぐ。


こういう朝。
嫌いじゃない、

prince 173→←prince171

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す