1話 ページ2
会話を盗み聞きして紅玉は
力を貸すことを決めたらしい
ならこちらの解決は見えたので
ダンジョンへ送ったルフを確認する
どうやらこちらも解決へ向かっているらしく
アラジンがソロモンの知恵を使い
アリババの心のなかへ
それに私のルフも着いていく
そこは暗く奥の日が指した場所に
アリババは蹲っていた
アラジンはアリババに語りかけ
なんとかアリババを立ち直らせることが
出来たようだ
そしてさらにその奥にイスナーンがいた
イスナーンは語るかつての世界のことを
そこであった悲劇を
そして1人その場にいなかった私への非難
だけどそれは私の罪であり
それを受けることこそが私への罰だ
後からウーゴに聞いたが、
イスナーンは弟を無くしたそうだ
ファーランやワヒートも息子を無くしたと
全てを知ることが私は遅すぎたのだ
彼らに死んでくれと言われれば死ぬ気でもいた
だけど、私は何故か記憶を持って生きている
ソロモンが私に何をさせたいかなんて
今はわからないだけどあるからには
なにか意図があるはず
それは自ずとわかることだろう
最後にイスナーンは私のルフだと気づいたのか
フッと笑うと
「今更お前を恨んじゃいないよ
だが、やっぱりお前があの場にいれば
なにかが変わってたと思うんだ
じゃあな、ルナ」
そう言って最後は笑って消えていった
私のルフも離すと頬を伝う涙に
見なかったことにした……
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作者名:桜香 | 作成日時:2018年10月9日 6時