龍の面をつける彼女は柱でした。【 鬼滅の刃】

第拾陸 ページ18

後日 蝶屋敷

「はい あーん」

「あーん」

診察室で炭治郎の顎を持ち 覗き込むしのぶ

この状況をなにも知らない第三者が見たら

どうなるだろう…とか


「顎に問題は無さそうですね」

喜ぶ炭治郎に微笑むしのぶ

「すみません お見送りは出来ませんが
これからも頑張ってくださいね」


炭「はい！ありがとうございます！
あっ！そうだ しのぶさん」

「最後に一つ聞きたいことがあって…」


手を挙げ 挙手をする炭治郎

「何でしょう？」

炭「【ヒノカミ神楽】って聞いたことありますか？」

「ありません」

スッパリと切られてしまった炭治郎

炭「！？じ、じゃあ火の呼吸とか…」

「ありません」

またもやスッパリと切られる炭治郎

そして 事を最初から説明すると

「ふむふむ なるほど、
なぜか竈門君のお父さんは
火の呼吸を使っていた

火の呼吸の使い手に聞けば何か
分かるかもしれないと ふむふむ

火の呼吸はありませんが
炎の呼吸はあります」

炭「？？同じではないんですか？」


「私も仔細はわからなくて…
薙渚さんならわかるかも知れませんが
ごめんなさいね
ただその辺り呼び方が厳しいのですよ
炎の呼吸を火の呼吸と呼んではならないと
詳しいことは炎柱の煉獄さんに
訊ねてみるといいかもしれません」

カー

「鴉にお願いしましょう 返事が来るまで
少しかかりますが」

「あと、薙渚さんに会ったらその
ヒノカミ神楽 聞いてみるのも
いいかも知れませんよ」

炭「ありがとうございます！」

その後 上機嫌で診察室を出た炭治郎

しかし 出たところで最終選別で見た

男がいた

「(あれ？匂いが)」

炭「久しぶり！ 元気そうでよかった」

が、無視

そのあと 庭で洗濯をしているアオイのもとに

ア「そうですか もう行かれるのですか
短い間でしたが同じ刻を共有できてよかったです 頑張ってください」

炭「ありがとう」


ア「お気を付けて」

洗濯に手を動かすアオイ

炭「たくさん 世話になったなぁ」

アオイにニコニコと笑顔を向ける炭治郎

炭「忙しい中、俺達の面倒をみてくれて
本当にありがとう
おかげでまた 戦いに行けるよ」

ピタリと手を止めるアオイ

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