元側近の宰相な女の子【赤髪の白雪姫】

21話 ページ23

茶会が始まり暫くして






イザナの登場と共にAもその後に続いた






『これはこれは…お久しぶりですね』






ラジ「あ、あぁ…」






片眉をピクピクとさせながらラジは若干






目を背けながら答えた






『おや、どうされたのですか？』






ラジ「なんでもない！」






『それは何よりﾆｺｯ』






イザ「そういえばよくタンバルンへ行っているんだったな」






『はい、周辺の国を見て回ることで





この国に役立つ何かを得られればと思いまして』






軽く会釈しながらAは答えた






イザ「体調を崩さないようにな




お前は根を詰め過ぎるとよく熱を出すからね」






『で、殿下…それは幼少の頃の事で今は大丈夫ですから』






イザ「さあ？どうだかな」






クスリと笑うイザナにラジは率直な質問をする







ラジ「A殿は幼い頃から城へ出入りを？」






イザ「あぁ、よくお父上について城に来ては




私やゼンの遊び相手をしてくれたものだよ」






『イザナ殿下には剣術で中々勝てませんでしたね』






イザ「ゼンはそれを悔しそうに見ていたな」

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