”赤” 10 ページ16
『さて、ここですか』
日も暮れ、2人並んで山を登っていた。
『これは二手に分かれた方が良さそうですね』
「そうだな」
『では俺は西から。義勇さんは東から来てください』
「ああ。」
そう言うと義勇は左を向き歩いていく。
「ソッチハ北ダヨ!」
俺の鎹鴉は叫ぶ。
『えっ
じゃあこっちは南?』
俺が右を指差すと鎹鴉はカァー!と鳴いた。
『………じゃあ西は!?』
「今来タ道ヲ戻レバイインダヨ!」
『義勇さん。』
俺が呼び止めると義勇も頷いた。
『「西ですね/西だな」』
「オマエラバカダナ!!」
鎹鴉の虚しい叫び声が山に響いた。
ーーーーー
『……で、無事西に来た訳ですが』
「町、だな」
流石に任務となれば義勇も話してくれる。
「オマエラバカダナ!!今回ノ任務ハ山ダゾ!」
『まあまあ、そう言わずに。
あまり馬鹿馬鹿言うと丸揚げですよ』
「ギャアアア!」
『分かったら静かにしてくださいね』
俺はそう言ってスタスタと1つの民家の前まで歩く。
トントントン、と門を叩くと僅かに家の中の気配が動いた。
『ごめんくださーい』
(ここからno side)
笑顔を貼り付け、割と容赦なく扉を叩き続ける。
トントントントントントントントントントントントントン
『お留守ですかー?それとも居留守ですかー?
ああ、居るのは分かってるんで早くしてもらっていいですかー?
まさか鍵さえ掛ければ大丈夫だなんて思ってないですよねー??』
バァン!と扉が開いた。
「うるっさいんだよ!しずかにし___」
飛んだ。
なんの比喩でもなく、言葉の通り家から出てきた男の首が飛んだ。
神速抜刀術。
呼吸等に関係するものではなく、抜刀の技術である。
その為に刀を極めた者なら一般人でも行えるものだ。
黒夜は抜刀したことも首を斬ったことにも気づかせず、納刀した。
『さて、はっきりしましたね』
振り返り、義勇に微笑みかけた。
『__ここは、
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皐月蒼&夜(プロフ) - 妖狐の見習いさん» コメントありがとうございます!こちらこそ矛盾した書き方となってしまい申し訳ありません…!リクエストお受けしました。 (2020年5月16日 10時) (レス) id: 1190da7c8b (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の見習い - ぁぁぁぁぁぁぁぁ…すみません。リクエスト受け付けてませんでしたね…ご都合血鬼術で、お願いします (2020年5月16日 0時) (レス) id: c03bca7657 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の見習い - 初コメ失礼します^ ^すっごく面白いですしのぶさん、推しなので…リクエスト、出来たら、あ、出来たらでいいのですが、天然な夢主が、心の中が、読めるようになったら、パニくるんじゃ無いでしょうか?最新楽しみにしてます頑張って下さいね^ ^ (2020年5月16日 0時) (レス) id: c03bca7657 (このIDを非表示/違反報告)
皐月蒼&夜(プロフ) - 疾風-はやてさん» あああありがとうございます!そう言って頂けるととても励みになります…!ちょっと天然(?)な2人組ですが……面白く書けるよう頑張ります! (2020年5月1日 17時) (レス) id: 1190da7c8b (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - 面白いです!義勇さんとの合同任務楽しみですねー!更新頑張ってください! (2020年5月1日 16時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜月 | 作成日時:2020年4月24日 23時