”赤” 9 ページ15
｢＿＿＿その帰りに遭遇した、と？｣
『ええ。その前にも1度遭遇したのですが……
………お恥ずかしい話、取り逃しまして。
その後少し気分が悪くなって路地で休んでいたところを…という訳です。』
かなりの人混みだったので、と笑う。
＿＿鬼殺隊は政府公認の組織ではないため、本来ならば帯刀すら許されていない。
人混みでは混乱に乗じて鬼を増やされるかも知れない上に、刀も思うように振れないのだ。
実際、何の罪もない一般人が鬼にされてしまった訳だが＿＿＿
『……そう言えばあの鬼はどうなったんだろう』
｢なんですか？｣
『いえ。なんでも』
耳に花札のような飾りを着けた少年を思い出す。
たしか名前は＿＿＿＿
｢任務！任務！東ヘ向カエ！｣
『たんじ……いや、ごろう？
さぶろうだったり……？』
｢任務！任務！！早クシロ！｣
やれやれ、と腰を上げる。
『では、しのぶさん。
少し出て来ますね』
｢はい。お気をつけて｣
｢早クシロ！！黒夜！遅イゾ！！｣
『分かりました。少し静かにしないと唐揚げですよ』
そう言うと鎹鴉はギャッと悲鳴をあげ外に出ていった。
素早く隊服に着替え、刀を持つ。
『さて。カラスさん。どこでしたっけ。西？』
｢東ダ！急ゲ！！｣
軽くその場で跳ねてから、一気に加速する。
しばらく走ったところでふと思ったことを聞く。
『ところでカラスさん。
西ってどの方角ですか？』
｢東ダバカモノ！反対方向ダヨ！｣
『ならもっと早く言ってください』
その場で素早く方向を変え走り出す。
蝶屋敷が霞むほどの速さで通過し、目的地へ向かった。
途中で見慣れた顔を見つける。
『おや、義勇さん。奇遇ですね。
そう言えば義勇と奇遇って結構音が似て痛っ！』
｢何話シテイル！早クシロ！｣
『そんなこと言ってもまだお昼ですよ痛い！』
体をつつかれる。
｢久しぶりだな｣
『ええお久しぶりです。
柱合会議以来ですかね』
こちらがつつかれていても義勇は
『ところで義勇さんはどちらに？』
｢……西｣
｢東ダ！バカモノドモガ！｣
俺のカラスが怒る。
『つまり合同任務ということですか。
柱2人でとなれば相手は強者ですかね』
｢(仮にそうだとしてもお前が強いから)問題ない｣
『これは心強い』
あまりの口数の少なさに若干誤解が生まれるがお互いに気にしない。
『＿＿ではまずは
腹ごしらえ、ですね』
近くの料理屋を指差す。
義勇の顔が輝いた。
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皐月蒼＆夜(プロフ) - 妖狐の見習いさん» コメントありがとうございます！こちらこそ矛盾した書き方となってしまい申し訳ありません…！リクエストお受けしました。 (2020年5月16日 10時) (
レス) id: 1190da7c8b (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の見習い - ぁぁぁぁぁぁぁぁ…すみません。リクエスト受け付けてませんでしたね…ご都合血鬼術で、お願いします (2020年5月16日 0時) (レス) id: c03bca7657 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐の見習い - 初コメ失礼します^ ^すっごく面白いですしのぶさん、推しなので…リクエスト、出来たら、あ、出来たらでいいのですが、天然な夢主が、心の中が、読めるようになったら、パニくるんじゃ無いでしょうか？最新楽しみにしてます頑張って下さいね^ ^ (2020年5月16日 0時) (レス) id: c03bca7657 (このIDを非表示/違反報告)
皐月蒼＆夜(プロフ) - 疾風-はやてさん» あああありがとうございます！そう言って頂けるととても励みになります…！ちょっと天然(？)な2人組ですが……面白く書けるよう頑張ります！ (2020年5月1日 17時) (レス) id: 1190da7c8b (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - 面白いです！義勇さんとの合同任務楽しみですねー！更新頑張ってください！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月 | 作成日時：2020年4月24日 23時
