【鬼滅の刃】ゼラニウム 【男主】

”赤” 5 ページ11

夜。部屋で隊服から着替えた俺はしのぶに明日から出掛けることを伝えた。

｢浅草ですか？｣

『ええ。所用がありまして。

任務ではないので大丈夫ですよ？』

｢誰も心配なんてしてません。

……………ツーン｣

しのぶはそう言ってそっぽを向いてしまった。

その頬にそっと触れる。

『俺の事は嫌いですか？しのぶさん』

こういう時の俺の表情は”捨てられた子犬”に似ているらしい。

｢狡いですよ｣

2人きりでいる時、しのぶは昔のように表情豊かになる。

『狡い……とは？』

首を傾げれば、｢そういうところです｣と言われてしまう。

｢私ばっかりドキドキして……｣

顔を真っ赤にし、ムスッとしているその姿のなんと可愛いことか。

こちらとてあまり顔に出ないだけで、心臓が大暴れである。

しのぶの手を掴み、服の合わせから胸に触れさせる。

｢えっ………｣

伝わってくる心臓の音に、しのぶが目を丸くする。

『俺だって、ずっとこうですよ』

耳元で囁けば、しのぶは更に顔を赤くした。

そのまま、そっと抱きしめる。

｢黒夜さんって抱きしめるの好きですね｣

『大切な人がすぐ近くに感じられますから』

見つめ合い、互いに微笑むと、唇を合わせながらゆっくりと布団に倒れ込んだ。









2人の夜は長い。









.







ーーーーーーーーーーーーー

意味深な雰囲気ぶち壊してごめんね、作者の夜月です

私漢字多用しちゃうんですけど、、読めますかね？
読みにくかったら、、なんだ、Googleで検索とか使って頑張って読んでください(？)

”赤” 6→←作者から2号

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す