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藤の家に着いたAは、風呂を熱く沸かすよう頼み、案内された部屋で便箋とペンを出していた。

『さてさて、なんて書きましょうかねえ…』

クルクルと器用にペンを回し、考え込む。

考えてもしょうがない。勢いが大事だ。だって俺は長男だし。

『お久しぶりです、元気にしていますか

最近は寒くなってきたので体調には気を付けてください___』

書き始めて2文目にして手紙の終わりのような文言が出てきてしまうが、しょうがない。勢いに任せたのは自分だ。

近々家に帰ることも書き足し、インクを乾かしてから手紙を折り、鴉に渡した。

『じゃ、これ持って行ってください。

俺は明日御館様に報告してから荷物をまとめて_屋敷も少し片付けないと__そうですね、2日後ぐらいには帰省しますから』

カァーと鳴きながら窓から出て行く鴉を見送り、Aは立ち上がった。

それと同時に風呂が沸いた、と家の者が伝えてくる。

礼を言い、Aは着替えを持って風呂に向かった。

ーーーーー

『あぁ〜……暖かい。むしろ熱い。

でもこのくらいが良いんですよねぇ〜』

首まで湯に浸かり、Aは笑顔で身体をほぐす。

『ややっ、この前変な輩にぶつかられた所が痣に……あいたたた』

二の腕をさすり、顔をしかめる。

何たる不覚。内出血にすら気付けないとは。

『まだまだ鍛錬不足ですねえ。今度杏寿郎と一緒に打ち込み稽古でもしましょう』

しっかりと温まった後、大きく伸びをしてAは風呂から出た。

着替え、部屋に戻ると綺麗に布団が敷かれていた。

『いや〜、素晴らしい待遇。申し訳なくなってきます』

布団に潜り、目を瞑ると直ぐに眠気が襲う。

その眠気に逆らわず、Aは眠りについた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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いおり(プロフ) - とってもドキドキして、続きが気になりまくりです……!!更新楽しみにしてます! (2022年12月12日 19時) (レス) @page30 id: c0ee6ff83c (このIDを非表示/違反報告)
シエルくん。 - めちゃ面白かった!! (2022年11月28日 19時) (レス) @page30 id: 82384aca28 (このIDを非表示/違反報告)
ドングリ - 続きが気になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ(ΦωΦ) (2021年7月10日 15時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
猫の恩返し(プロフ) - ほう、、、覚悟はいいですか?(黒笑) (2021年5月23日 0時) (レス) id: 3ce4a98013 (このIDを非表示/違反報告)
皐月蒼&夜/夜月(プロフ) - らんかさん» コメントありがとうございます!!本日更新させて頂きましたので、是非お楽しみください〜! (2021年2月9日 11時) (レス) id: 1190da7c8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜月 | 作成日時:2021年1月3日 0時

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