検索窓
今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:126,134 hit

12 ページ12

『んん…………ふわぁ……おや?』

Aが目を覚ますと、傍に煉獄はいなかった。

しかし、身体はとても暖かい。

時計を確認すると、午後2時を指していた。

『こりゃまたぐっすり寝てしまいましたね……』

「目が覚めたか!身体は良くなったか!!」

その声に身体を起こすと、煉獄が部屋の入口に立っていた。

『はい、お陰様で〜』

微笑めば、煉獄は頷く。

「身体が温まると思い、風呂を沸かした!入ろう!」

『やったあ、入ります入ります

…ん?杏寿郎も入るんですか?』

煉獄はまた頷いた。

特に気にすることもないか、とAは思い自分と煉獄の分の着替えを用意する。

ーーーーー

「む!この痣はどうした!」

『ああ、これですか?

この前変な輩にぶつかられまして、昨日見たら痣になってました』

服を脱ぎながらそう言うと、煉獄はじっ……とその痣を見つめてくる。

『………?』

「いや、なんでもない!」

バサッと煉獄は勢い良く服を脱ぐ。

「Aは細いな!」

『そうですか?』

改めて自分の身体を眺めるも、いつも通りで分からない。

「ああ!もう少し太っても平気だろう!

だが、ちょうどよく筋肉があるな!」

『杏寿郎は、しっかり鍛えてますよねえ』

Aの言葉に、煉獄はピシッと固まった。

「………そうか!」

煉獄はその一言を絞り出し、風呂場に入った。

『…………?』

Aは首を傾げた。

『まあいっか』

煉獄の後を追い、風呂場に入る。

互いの身体を流し、2人で風呂に浸かった。

『……狭くないですか?杏寿郎』

「うむ!俺は大丈夫だ!」

先に浸かった煉獄に背中を向け、Aは湯に浸かる。

さらに、「君は広く使うといい!」と言われ、現在彼に寄りかかっている状況だ。

『大の大人が寄りかかっているんですよ?

重いですよね??』

「問題ない!君だからな!」

『ならいいですけどねえ』

Aは伸びをする。

深呼吸して、煉獄の方を向いた。

『そういえば、今日は何か任務が?』

煉獄はうーん、と考える。

「ないな!」

『なら泊まっていきませんか?

お礼に何か料理でも作りますよ〜』

___再び、煉獄はピシッと固まった。

「…………………」

『…………………?』

「………お願いしよう!」

『え?今迷いました?嫌ならやめますが……』

「お願いしよう!!!」

2度目はやや勢いを増して言われ、Aはひとまず頷いた。

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (187 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
452人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いおり(プロフ) - とってもドキドキして、続きが気になりまくりです……!!更新楽しみにしてます! (2022年12月12日 19時) (レス) @page30 id: c0ee6ff83c (このIDを非表示/違反報告)
シエルくん。 - めちゃ面白かった!! (2022年11月28日 19時) (レス) @page30 id: 82384aca28 (このIDを非表示/違反報告)
ドングリ - 続きが気になるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ(ΦωΦ) (2021年7月10日 15時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
猫の恩返し(プロフ) - ほう、、、覚悟はいいですか?(黒笑) (2021年5月23日 0時) (レス) id: 3ce4a98013 (このIDを非表示/違反報告)
皐月蒼&夜/夜月(プロフ) - らんかさん» コメントありがとうございます!!本日更新させて頂きましたので、是非お楽しみください〜! (2021年2月9日 11時) (レス) id: 1190da7c8b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜月 | 作成日時:2021年1月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。