8音目 ページ10
1、2週間後
『おいこらお師さん!起き………』
「起きてる」
俺が師範を何時もの様に起こそうとすると師範は珍しく起きていた。
『なんだよ、珍しい』
「なーんかド派手に目が覚めた」
『派手なら良いんじゃねえの』
そう言って俺が隊服を渡し立ち上がると鎹鴉が飛んできた。
「A……呼ンデル」
『あ?誰が誰をどんな用事で呼んでんだよ』
「御館様…A呼ンデル……大事ナ話………」
俺は首を傾げる。
『御館様が?』
すると師範が声を掛けてきた。
「柱の事だろ?行ってこいよ」
その言葉に頷く。
『じゃあ少し行ってくる』
寝惚けた顔で大きく欠伸をしている師範にそう言って俺は屋敷を出た。
ーーーーーー
『そもそも俺柱じゃないのに御館様に会っていいのか?』
「大丈夫……」
『ふーん』
俺の鎹鴉は静かに俺の横を飛んで着いてくる。
走っていても追いついてくる為気にしたことは無い。
御館様の御屋敷に着き、息を整えてから敷地に入った。
ーーーーーー
「よく来てくれたね」
聞くと心が落ち着く。不思議な声だ。
顔を上げると、目の前に人影がある。
目が悪くなった為にぼんやりとしか分からなかった。
「今日はね、Aに話があるんだ」
俺は静かに頷く。
「Aには鳴柱になってもらいたい」
『___御意。ですが………一つだけ。
俺は確かに雷の呼吸の遣い手ですが……雷の呼吸の
その事は……』
「もちろん。分かっているよ」
その言葉に目を見開く。
知らないとは言わないだろうが、それでも柱になって欲しいと言われるとは思わなかった。
「本来、柱の定員は9名だ。
それでも雷の呼吸を使う者としてAには柱になってもらいたい。
壱ノ型しか使えないのなら、新しい型を作ってしまえばいい…どうかな?」
音を聞く。
僅かに楽しんでいるようだ。
『御意。
御館様のご期待に添える様精一杯努力させて頂きます』
「ありがとう。これから大変だろうけど頑張ってね」
そう言った御館様は優しい音と共に微笑んでいた。
ーーーーーーーーー
Aの鎹鴉はとても静かで内気な子です!
義勇さんと争えるくらいには静か…(?)
Aが派手にしようとした時には全力で逃げ3日も帰ってこなかったという事件もあります(笑)
設定に1文だけ追加しました!確認お願いします!
Aの見た目のことです!
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作者名:夜月 | 作成日時:2020年5月15日 1時