6音目 ページ8
正確に言えば、”ほぼ見えないに等しい”である。
何時からだったか、はっきりとは覚えていない。
確か、下弦の陸と戦った辺りからだと思う。
何があったのかも覚えていないが、屋敷に帰って下弦の陸を倒した。と言った俺に、師範は驚いて、泣いて、褒めてくれた。
＿＿＿｢派手に頑張ったじゃねえか｣と。
特に怪我はしなかったが、5日ほど休み、その後の初めての任務での事だ。
元々視力が良かった筈なのに、遠くから来た仲間がよく分からなかった。
気づけば俺は、そいつの首を切る寸前で刀を止めていた。
何度も何度も謝った。
そいつは優しいやつで、許してくれた。
顔をあげたら、そいつの首が飛んでいた。
俺は、状況も掴めないままにその鬼の首を切った。
段々と、視力は弱くなっていった。
今ではもう、人の事もぼんやりとしか見えない。
地味な奴は尚更。
とにかく派手に色がないと分からない。
目が悪くなり始めた頃から段々と師範を真似て派手な物を身に着け、派手な物を好むようになった。
それでもまだ、俺は耳が良かった。
誰かの話し声や物体に反射した音の波を聞き分け、食事もできるし相手の顔を見ることも出来る。
師範には、気付かれているのだろうか。
何となく怖くて聞けなかった。
目が見えなくなってきたなんて言ったら、師範は悲しむだろうか。
柱になる事は難しい、と残念がられるのは耐えられない。
こっそり医者に見てもらったこともあったが、原因は全く見つからなかった。
血鬼術でもなかった……と思う。
ただ、下弦の陸と戦った時の記憶があまりにも少なすぎる。
あいつが何かしたのかもしれない。
ーーーーーー
別に、鬼殺隊に入った頃は特別鬼が憎い訳でもなかった。
ただ、育てのじいちゃんに会って、呼吸を教えて貰って鬼殺隊に入った。
その後師範と出会い、継子になった。
今では、鬼がとても憎い。
ーーーーーー
頼むから。
俺を不幸にしても構わないから。
どうか、師範を悲しませないで欲しい。
ーーーーーーーーー
もう書いてても自分でも意味わからなくなってきた((おい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月 | 作成日時：2020年5月15日 1時
