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2音目 ページ3

Aside

『ん………?』

ふと目を覚ますと、目の前に隊服を着た背中があった。

「お、目覚めたか」

『は…………どわああああああああ!!!!』

「うるっせえな!!耳元で叫ぶな!」

師範におんぶされていた。

『いや何してんだよお師さん!離せや!』

じたばたと暴れると、慌てて下ろされる。

「あー……うるせえな……耳痛えよ」

『なんだよ…!起こせば良かっただろ』

ぐるりと肩を回しながら師範を見る。

「だってお前起きねえもん」

ダッテオマエオキネエモン?

『お師さんが言うなよ!俺は起こせば起きる。

分かってんだぞ……起こさなかっただろ』

「だってめんどくせぇし(なんだ、分かってたのか)」

『思ってること口に出てんぞ』

言い合いながらも甘味処に入り、とりあえず……

『団子50本』

「じゃあ俺60本」

店員は注文を繰り返そうとして声を裏返らせていた。

『俺手伝わねえぞ』

店員が大慌てで注文を入れに行くのを眺めながら呟く。

周りの客は既にザワザワと騒ぎ出していた。

『あーうるせえ。地味に地味すぎてうるせえ』

耳が良い俺からしたら五月蝿すぎる。

「いや原因お前な」

『お師さんが張り合うからだよ』

言い合いをしていると団子が運ばれてきた。

__その後、あっさりと50本食べ終えた俺はややげっそりした顔で40本目に手を付けた師範の団子を横取りし、計70本の団子を食べた。







ーーーーーーーーー

『なんだよお師さん。全然ダメだったじゃねえか』

「あー、ありゃあな、うん。ちょっと都合が悪かったんですよ、うん」

『口調おかしくなってんぞ』

帰り道を歩きながら話し続ける。

ふと目線を横に向けると、別の甘味処が目に入った。

「え、お前」

師範がぎょっとした顔で口を開くが無視する。

『すみませーん、桜餅30個ください』

「かしこまりまし……30個!?か、かしこまりました!」

驚いた顔をして箱に桜餅を詰め、渡してくる店員に金を渡す。

『お師さんにはやらねえよ?』

「いらねえよ!」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:夜月 | 作成日時:2020年5月15日 1時

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