11音目 ページ13
「___目が見えない?
それは病気ですか?それとも怪我とか、血鬼術とか…」
「いや、怪我の可能性は低そうだな。俺的には血鬼術を疑ってる」
日差しが柔らかに射し込む部屋で2人の人物は言葉を交わす。
「血鬼術?何故です?」
「あいつが下弦の鬼と戦った後からだからな」
その言葉に2人のうちの1人__胡蝶しのぶは目を見開く。
「でもその鬼はもう……」
残りの1人__宇髄天元は頷いた。
「あいつが派手に殺した後だ」
「そうですか……」
しのぶは考え込む。
「何か分からねえか?」
宇髄の問いかけにも首を横に振った。
「
「何時戻る?」
「明日か明後日には戻りますよ」
その言葉に宇髄はため息を着く。
「今日はあいつが……Aが出掛けるからそれに合わせて来たんだ。
それ以外の時だと派手に気づかれるからな」
確かに、柱である宇髄が怪我をすることはそうない。
しのぶは考え込んでから口を開く。
「今度、検診を装って調べてみますか?」
しのぶの提案に宇髄は頷いた。
「それがいいな。ただ……」
「なんです?」
しのぶは首を傾げる。
「あいつがそう簡単に怪我でもしてくるとは思えねえな」
宇髄の言葉にしのぶは笑顔を向ける。
「怪我なんてしてなくても平気ですよ。
新しく柱になったから健康管理を、とでも言えばいいじゃないですか。
それかここに挨拶に来させては?
半ば呆れたような声を出すしのぶ。その”彼”のことでも思い出しているのだろう。
宇髄はポン、と納得したように手を叩いた。
「__よし、じゃあその作戦でド派手にいこう。
また鎹鴉で連絡するわ」
そう言って宇髄は蝶屋敷を後にした。
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作者名:夜月 | 作成日時:2020年5月15日 1時