番外編 冬の奇跡_第5話_ ページ40
12月24日_パーティー当日
紅葉「A!何処かえ!?」
中也「姐さん、どうしました?」
紅葉「パーティーに使う船は港に着いておるし、皆が着る服も準備が出来たのじゃ。
じゃがAが居らん!」
中也「彼奴は任務があるって朝早くに・・・」
紅葉「何!?
15時には港を出るのじゃぞ!?」
中也「まずいな・・・」
ーーーーー
Aは変装していた。
姿はある財閥の令嬢だ。
志賀「Aさん、もう着くそうです」
A「そう。」
志賀「その姿は?」
A「この取引のパーティーの主催者はこの女が好きらしいからね。
油断したところを殺してくれるかな?
合図は私が出すから。」
志賀「・・・はい。」
A「あと、この人名前玲華って言うから、そう呼んでね?」
志賀「はい。」
周防「到着しました。」
A「ありがとうスーさん。
__行こうか。」
ーーーー
玲華「何故入れぬ」
玲華__Aは扇で自らを扇ぎながら問う。
使用人「招待状を。」
玲華「
__役になりきりすぎではないか
志賀はそんなことを考えながらその光景を眺めていた。
使用人「招待状がなければパーティーには入れません」
玲華「まだ言うか。妾に招待状などというものは必要ないのじゃ。」
段々と玲華の声が険しくなる。
??「おやおや。玲華嬢。
どうされましたかな?」
玲華「やっと来たか凡骨が。
何故妾が入れぬ。」
どうやらこの人は主催者らしい。主催者にその口調は平気なのか・・・?
主催者「入れない事などありません。
何をしている。早くご案内しろ。
私の部屋でいい。」
使用人「失礼致しました。」
主催者「ところで。」
玲華「なんじゃ。」
主催者「その後ろの方は?」
玲華「妾の付き人じゃ。居て当然であろう?」
主催者「彼は別室に。」
玲華「何を言っておる。
老骨と2人の部屋など何をされるか分からぬ。
のう、佐々木?」
因みに佐々木というのは志賀のことらしい。
志賀は予め決められたセリフを言う。
志賀「玲華お嬢様が仰る通りにございます。」
玲華「良いな?」
主催者「・・・了解した。」
使用人「御案内します。」
ーーーーー
主催者「此処が私の部屋だ。」
玲華「凡骨には程よい部屋じゃの。」
玲華は部屋に足を入れた。
ここまではAが話した通りだ。
この後は__
バタンッ
玲華、志賀「!」
主催者を名乗る男は、ドアを閉めた。
76人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜 | 作成日時:2018年11月3日 22時