番外編 冬の奇跡 _プロローグ_ ページ34
コンコン、とドアがノックされた。
賢治は入ってきた人物を見て声を上げた。
賢治「あれ?如何されたんですか?」
A「やあ。こんにちは。」
「「「はあああああ!?」」」
朝の探偵社に叫び声が響いた。
ーーーー
カチャ、とカップを机に置く。
A「酷くない?歩いてきたんだよ?ここまで。
意外と遠かったんだよ?」
国木田「貴様、何をしにきた。
襲撃か?」
A「襲撃?何それ?」
国木田は呆れたように溜息を吐いた。
A「ナオミちゃんだっけ?この紅茶美味しいね。」
ナオミ「そうですか?嬉しいですわ。」
笑顔で話し始める2人を見て国木田は更に溜息を吐いた。
A「国木田君、溜息ばっかり吐くと早死にするよ。」
国木田「何!?本当か?」
A「そうだよ。メモして置くと良い。」
国木田「溜息は健康に悪い…と」
そんな国木田を眺めナオミが問う。
ナオミ「本当ですの?」
A「ううん。嘘」
国木田「貴様_!」
国木田が摑みかかるがAは後ろに跳びドアの前に着地した。
A「やめ給え国木田君。私女の子なのだよ?」
国木田「やめるから
太宰にしか聞こえなくておぞましい。」
確かに太宰の声で同じ喋り方なのだからそうだろう。
Aは、あはは、と笑った。
A「そうだよねえ。私、君の事国木田君なんて呼ばないもんねえ。」
太宰「おっはよー皆さーん」
太宰がガチャ、とドアを開けて入ってきた。
太宰「A!?私に会いにきてくれたのかい!?」
A「そんな訳ないでしょ…って言いたいんだけど今日はそうなのよね……」
太宰「真逆私と心中してくれる気になったかい!?」
A「ならないわね。」
そう言うとAは外套から黒い封筒を取り出した。
太宰「__此れは?」
太宰は片眼を瞑って問う。
A「招待状よ。
今度うちでクリスマスパーティーをするの。
姐さんと話し合って貴方達を呼ぶことにした。」
太宰「貴方"達"?」
A「そう。探偵社の全員よ。」
「「「はあああああ!?」」」
2度目の叫びが探偵社に響いた。
A「安心して。
ボスの許可は取ってあるから。
じゃあ、そこに時間とか書いてあるから必ず来てね?」
そう言うとAは去って行った。
ーーーー
此れはギルド戦近くぐらいに考えてください。
本編間に合わなかった…
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作者名:夜 | 作成日時:2018年11月3日 22時